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建造(300/300/600/600)のログその4 Lv50/軽空母/隼鷹 -- 2014-08-28 16 12 03 Lv50/軽空母/隼鷹 -- 2014-08-28 16 12 55 Lv50/水上機母艦/千歳 -- 2014-08-28 16 13 43 Lv50/正規空母/加賀 -- 2014-08-28 16 15 03 Lv42/軽空母/祥鳳 -- 2014-08-28 21 34 23 Lv42/軽空母/祥鳳 -- 2014-08-28 21 35 00 Lv42/軽巡洋艦/夕張 -- 2014-08-28 21 35 28 Lv42/駆逐艦/不知火 -- 2014-08-28 21 36 16 Lv32/軽巡/阿武隈 -- 2014-09-01 13 21 59 Lv62/軽空母/飛鷹 -- 2014-09-08 12 05 54 Lv62/重巡/利根 -- 2014-09-08 12 07 13 Lv52/駆逐/響 -- 2014-09-09 23 54 01 Lv22/軽空母/龍驤 -- 2014-09-26 23 13 00 Lv48/s水上母艦/千代田 -- 2014-09-29 15 39 33 Lv48/軽巡洋艦/那珂 -- 2014-09-29 15 39 56 Lv48/駆逐艦/初雪 -- 2014-09-29 16 39 49 Lv48/重巡洋艦/筑摩 -- 2014-09-29 17 13 14 Lv48/重巡洋艦/利根 -- 2014-09-29 18 20 20 Lv48/水上機母艦/千代田 -- 2014-09-29 19 41 16 Lv14/軽空母/祥鳳 -- 2014-10-14 21 40 57 Lv32/軽巡/北上 -- 2014-10-22 00 24 40 Lv34/水上機母艦/千歳 -- 2014-10-24 20 27 17 Lv37/駆逐艦/暁 -- 2014-10-24 20 27 40 Lv42/正規空母/加賀 -- 2014-12-25 23 39 54 Lv48/軽空母/鳳翔 -- 2015-01-04 15 54 16 Lv48/正規空母/蒼龍 -- 2015-01-04 15 54 29 Lv48/水上機母艦/千歳 -- 2015-01-04 15 54 37 Lv48/水上機母艦/千代田 -- 2015-01-04 15 54 46 Lv48/重巡洋艦/利根 -- 2015-01-04 15 54 53 Lv48/駆逐艦/涼風 -- 2015-01-04 16 19 53 Lv48/軽空母/鳳翔 -- 2015-01-04 16 20 07 Lv48/軽空母/祥鳳 -- 2015-01-04 16 20 15 Lv48/軽空母/祥鳳 -- 2015-01-04 16 20 21 Lv48/水上機母艦/千歳 -- 2015-01-04 16 20 27 Lv48/軽空母/瑞鳳 -- 2015-01-04 16 20 34 Lv48/水上機母艦/千代田 -- 2015-01-04 16 20 41 Lv48/水上機母艦/千代田 -- 2015-01-04 16 20 49 Lv48/重巡洋艦/利根 -- 2015-01-04 16 20 56 Lv48/水上機母艦/千歳 -- 2015-01-04 16 21 02 LV23/正規空母/瑞鶴 -- 2015-01-06 20 29 10 Lv13/軽空母/隼鷹 -- 2015-01-18 13 42 07 Lv/軽空母/祥鳳 -- 2015-01-18 19 44 52 Lv13/軽空母/祥鳳 -- 2015-01-18 19 46 03 Lv84/軽空母/隼鷹 -- 2015-01-22 18 07 26 Lv84/軽空母/飛鷹 -- 2015-01-22 18 07 38 Lv84/軽空母/隼鷹 -- 2015-01-22 18 07 43 Lv84/軽空母/祥鳳 -- 2015-01-22 18 07 51 Lv15/正規空母/瑞鶴 -- 2015-01-22 23 38 59 Lv11/軽空母/龍驤 -- 2015-02-20 19 28 33 Lv11/軽巡洋艦/多摩 -- 2015-02-20 20 57 09 Lv11/水上機母艦/千代田 -- 2015-02-20 22 19 54 Lv13/正規空母/瑞鶴 -- 2015-02-21 18 43 01 Lv 40 /正規空母/蒼龍 -- 2015-02-24 10 10 46 Lv46/正規空母/飛龍 -- 2015-04-03 06 44 29 Lv46/軽空母/鳳翔 -- 2015-04-03 06 45 15 Lv46/軽巡洋艦/多摩 -- 2015-04-03 06 45 51 Lv48/けい -- 2015-04-03 12 08 38 Lv48/軽巡洋艦/那珂 -- 2015-04-03 12 09 21 Lv48/重巡洋艦/最上 -- 2015-04-03 12 09 58 Lv48/正規空母/加賀 -- 2015-04-03 12 10 21 Lv100/軽巡洋艦/川内 -- 2015-04-08 01 17 22 Lv100/正規空母/瑞鶴 -- 2015-04-08 01 18 02 Lv25/水上機母艦/千歳 -- 2015-04-22 11 31 20 Lv55/水上機母艦/千歳 -- 2015-05-03 01 21 49 Lv62/軽空母/龍驤 -- 2015-05-04 09 34 27 Lv36/軽巡洋艦/阿武隈 -- 2015-10-06 07 18 53 Lv68/正規空母/加賀 -- 2015-10-26 06 07 35 Lv68/水上機母艦/千代田 -- 2015-10-26 06 08 15 Lv68/水上機母艦/千代田 -- 2015-10-26 06 08 29 Lv68/軽空母/飛鷹 -- 2015-10-26 06 09 06
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前回の話 一体どれほどの戦争の傷跡を海の底に刻めば、民間人が呑気にヨットを出して日光浴に励む風景が蘇るのか。 この根本的な議題は、頭の柔らかい提督を百人選抜して集合しようが結論は出ないだろう。 深海棲艦を沈めても同じ場所にまた現れる謎のメカニズムは、どのような手段を経て止めることができるか。 その真相は、直々に彼らに自白剤でも飲んでもらわない限りは藪の中……ではなく、珊瑚礁の中だろう。 まず彼らの殆どが人の言葉を発するのかすら怪しい。 先に述べたこれらの事は、全て確かめようのないことなので、自分一人の勝手な予想にすぎない。 未来を見据える事は大切である。 が、現在を見据える事は輪をかけて大切だ。 そこで自分は一旦、その遠い未来について考えるのをやめ、今を見つめ直そうと考えた。 その結果が、この夢なのかもしれない。 …… ………… …………………… 『北上さん? あ、提督、なんですか?』 なあ。 『はい』 お前とは、もうかなりの付き合いだよな。 『……そうですね』 お前の隣にいるのは北上だということはよく分かっている。 『…………』 空いているもう片方の隣に、私を置かせてほしいんだ。 『……提督』 うん? 『提督は、女心が分からないようで困ります』 え? 『提督は、北上さんと私の間にいなきゃダメです』 ……いいのか? 『北上さんも、そう望んでいます』 ……私は、北上にはお前と同じように接することはできないぞ。 『それでも、せめて、傍にいてあげて?』 ……分かった。 それで、だ。 『はい』 私とケッコンしてほしいんだ。 『……ごめんなさい』 …………。 『この戦争が終わるまで、待ってほしいの』 …………!! 『あっ……! やだ、提督、離し――』 いやだ!! 『提督……?』 いつ終わるか分からない戦争が終わるまでなんて待てない! 『…………』 すぐにでもケッコンしたいんだ! 頼むよ、大井。私と―― …………………… ………… …… 「結婚、してくれ……」 「……!」 どんっ。 「ぐあっ!」 この日は、胸を強い圧迫感で押されてベッドに背中を叩きつけられ、 少しの間呼吸が止まり、息苦しさに耐えられず目覚めるという最悪の朝から始まった。 一生懸命に酸素を取り込もうと動く肋骨の中の暴れ馬を鎮めようと、思わず伸ばしていた手を胸に当てた。 ……はて。自分は何故両手を伸ばしていたんだ? 「……て、提督! 着任時刻を過ぎてます! 早く起きてください!」 ……嗚呼、この声を聞いて思い出した。 その瞬間、つい先程まで見ていた夢を覚えておかなければ、という謎の使命感によって、 自分の意識は急速に覚醒状態まで引き揚げられた。 その甲斐あって断片的ではあるが、夢の中盤と終盤辺りの映像を脳味噌に新たな皺として刻むことに成功した。 それから、浅いレム睡眠の中、何とか言葉を発し、腕を伸ばして何かを捕まえるよう脳が無理をして命令していた記憶もある。 そこに大井がいたという事はもしや……。 夢の中にしてはあの大井の抱き心地はやけにリアルだと思ったが、合点がいった。 寝ながらにして体を動かす体験をしたのは初めてかもしれないな、としんみりするのも束の間、 ベッドサイドテーブルの目覚まし時計を見てみると、確かに普段起きる時間よりも数十分過ぎていた。 起床時刻どころか着任時刻さえ過ぎるとは全く。 「……ああ、おはよう」 「おはようじゃないですよ、もう」 昼まで寝過ごしたような言い方をするな。まだ八時も過ぎていないんだから。 上体を起こして我に返り、一つ気になったことを投げかける。 「……さっき、私は何か言っていたか?」 「プロポーズの言葉を聞きました」 やってしまったのか。 そういうものは実行する時まで取っておきたかったのに。 いい夢かと思ったらそうとも言えない夢を見て、うっかり寝過ごし、あまつさえまだ秘密にしておきたかったことを漏らす。 今日は厄日か。開発任務も碌な報告にならないかもしれない。 朝から早々、気分が大破した。今の自分はとても迷走している。わざわざ重い頭を上げて大井の顔を伺う余裕もない。 それが原因で、無意識に追い出すような言葉が零れた。 自分が驚くほど声量も小さい。 「……起こしてもらってすまんな。少し一人にさせてくれるか」 「……はい。急いでくださいね」 ……良くない事ばかりだ。 それからこの部屋には、分かりやすく落ち込んだ男がベッドに腰掛けて頭を抱えるという、とてもつまらない静止画が数分程映った。 いつまでもうじうじしていないで、寝巻から軍服に着替えて軍帽を被り、 さて洗面所に行くかと寝室から執務室へ出たが、執務室に大井や紙の束の姿はなかった。 畳に置かれた炬燵は電源が入っておらず、寂しさを演出させる。 提督が寝坊していては秘書もやる気をなくすという意思表示か。 大井がそう思っても仕方あるまい。 どこへ行ったのやら。 洗面所にて排泄と歯の掃除を行い、栄養を取るべく真っ先に食堂へ向かった。 この時間の食堂は席の半分ほどが埋まっている。 真面目な物からフランクな物まで、幾つか飛んでくる挨拶に一つ一つ返していきながら、カウンターの間宮に一膳頼んだ。 間宮はやはりにこにこしていた。 そこまでは普通だった。 「あ、提督さん。大井さんはあちらのテーブルにいますよ」 ここ最近発動させる間宮のこのようなお世話には、喜んでいいのか困るところなのか、とても判断に困る。 結局困ってるじゃないか、とのツッコミは、空母がボーキサイト消費を躊躇って艦載機を飛ばさなくなる気遣いよりいらない。 どこへ行ったかと思えば、まさか食堂だったとはな。 少し遠い、食堂の真ん中に近い辺りに大井はいた。よく見れば北上も同席している様子。 頼んだ料理が出来上がるまで奴らの様子でも見ていようかと近づいて行った。 北上はこちらに気づいたが、向かい合う大井は背中を向けていてこちらに気づかない。 「あ、提督」 「……ふふ、北上さん。もう騙されないわよ」 大井は料理に向かって何を言っているんだ? 声をかけようとしたが、北上のしーっという手振りでそれは躊躇われた。 それに従うように、周りの席の艦も黙り、熱心にこの席を見ているのが異様だ。 大井は周りが見えていないのか、箸で料理を突つくだけ。 北上は話を続ける。 「もう引っかからないかあ。あ、そうだ大井っちさ。提督のどういうところに惚れたのか聞かせてよ」 「ええ!?」 おい朝からこの大衆の中何という話題を振るんだ北上よ。 面白そうだから続けろ。聞いてみたい。 それから声を上擦らせて顔を上げた大井よ。何故周りの異変に気づかない……。 その注意力の散漫が戦場では命取りになるんだぞ。 ほら、食事の手まで止まっている。 「ど、どういうところって言われても……私……」 「えー言っちゃいなよ。誰にも言わないからさ、ね」 確かにこの状況ならお前がわざわざ言いふらす必要もないな。 壁に耳あり障子に目ありと言うが、ここには壁や障子さえもない。 「……その、きつく当たっても態度を変えないでくれるところ、とか」 「ほう」 ほう。 「大事にしてくれるところ……かな」 「へえー」 うむ。私は大井だけでなく皆を大事にしているつもりだ。それが伝わっているなら提督として本望である。 大井のこれらのコメントには胸にじーんと来るものがあるな。 しかし、大井の科白はこれだけでは終わらなかった。 「それからね……さっき起こしに行ったら、抱きしめられて寝言で『結婚してくれ』って言われたの」 「えっ?」 これには流石の北上も唖然。 突然求婚について言及されるとは誰も予想できなかっただろう。自分もできなかった。 正直言ってあれはノーカンとしてほしい。 おい。お前ら私を好奇の目で見るな。見るならこいつらを見ろ。 夢というのはテレビを見ているようなもので、その中の自分は自分の意思で動かす事はできないんだよ。 この状況の手前、それを声に出す訳にもいかず、公開処刑は続けられる。 自分はどのタイミングで出ればいいんだ。誰か教えてくれ。 但し矢文等の危ない方法は使ってくれるなよ。特に一部の空母共。 「あと、夜の提督は――」 「おい」 それ以上いけない。 大井は割って入った私の声に大層驚いたようで、体をビクつかせて箸を盆に落とした。 箸が転んでも笑うと言う諺とはまるで無縁に、盆を転がる箸に構わずこちらへ素早く振り向いた。 それと同時か、あるいは一瞬早く、周りの艦は皆一斉に見るのをやめ、知らぬ振りを決め込む。 「って、提督!? いつからいたんですか!」 「……"もう騙されない"から」 「……! い、いるなら言ってください!」 「いやあ、でも――」 北上が、という責任逃れは、北上のニヤけたしーっという手振りによって憚られた。 最後のところはともかく、いい事を聞き出してもらったし、呑んでやるとしよう。 「――私も聞いてみたくて」 「…………!!」 おお、今補給している最中のはずなのに激務時のように顔が真っ赤だ。 面白い矛盾だな。 「う、海のもずくとなりなさいな!!」 落ち着け。お前今艤装つけてないだろ。 もずくじゃなくて藻屑じゃないのか。 宥めたところで、厨房から飛んできた誰のとも分からない彩雲に乗っかった妖精に、料理が出来上がった事を知らされた。 なんとも便利なものだ。 定食の盆を持ち、着座するのは一悶着起こしたあの四人用テーブルの席。 この二人もまた定食だったが、来るのが遅かった自分より既に半分ほど減らしていた。 早速自分も栄養補給を開始し、適当な話を振る。 大井。お前、ストライキを起こしたんじゃなかったんだな。 「……なんですか? 突然」 執務室に紙一枚見当たらなかったから、てっきり放り出したものかと思ったんだよ。 「私もまだ朝を済ませていなかっただけですから」 それなら、私が起きるのを待たないで食べてくればよかったじゃないか。 こう言うと、大井はぴくっと眉を顰める。 「はあー……」 ……北上。何やら言いたげだな、その溜め息。幸せが逃げるぞ。 「逃げたら裁判起こして提督に訴えるよ。あのさ、提督が起きるのを待っていた理由が分かんないの?」 大井が朝食を我慢して自分が起きるのを待った理由。 簡潔にこうまとめると、一つの答えが浮かび上がってくる。 半信半疑ながら、それを口に出してみる。 「私と朝食を摂りたかったから、かな」 「……気づくのが遅いのよ……」 大井は、そう言って箸で摘まんだ少しの米飯を口に運ぶ。 思い出したように不機嫌そうな顔をして文句を吐く声は小さなものだったが、自分にはよく響き、自分を悲しませた。 嗚呼、今日は朝から良くない事ばかりだ。全て自業自得と言えてしまうのがまた悲しい。 先は自分があんな事を言ってしまったから、大井は私と朝食を摂る事を諦めたのだ。 自分はテーブルに両手を付き、頭を下げて詫びを入れる。 やれやれ。自分は大井に謝ってばかりだ。 「さっきは変な事言ってすまなかった。機嫌を直して、昼も付き合ってくれないか」 「……昼だけですか」 「……良ければ夜も」 昼だけでは不満らしい。勿論こちらとしては夜も万々歳だ。 大の男が少女に頭を下げる事の何と情けない事。 非は自分にあるのだから、尚更機嫌を損ねる事のないよう、低い姿勢で許しを得る他ない。 「……ふふ」 少しだけ気分を良くしたようなこの声で、自分は頭を上げてみた。 そこにあるは馴染みの微笑。 「まあ、いいかな」 許してくれたのか。 しかし、以前から散々聞いてきた大井の説法は、今回も連撃の如く続く。 「提督は、そういうところ鈍臭くて困るんですよ。ほら、髭も剃ってないし。……時計も忘れてるじゃないですか」 「あ……、申し訳ない」 上から下までを眺める大井に、律儀に指でピッピッと指摘されて初めて気づく。 顎に手を当ててみれば髭は剃り忘れていて、左手首には錘となるものがなかった。 先程、大井の注意力は散漫だと大言を語ったが、こちらも提督の不養生だったようだ。 ふとそこまで考え、自分は懲りず先程の話を蒸し返す。 「って、鈍臭いのはお前も大概だろう。"夜の提督は"とか、お前は人の多い所で何を喋ろうとしたんだ」 「そ、それは……!」 「あー二人とも。今は、食べよう?」 いよいよ話の方向性が狂った羅針盤に導かれようとしたその時、苦笑いする英雄艦北上によって軌道修正された。 我に返ってみると、自分ら三人のうち北上だけが目の前の朝食の処理を進めていた。 足の引っ張り合いは後で幾らでもできるので、共々冷めかけている飯を先に掻き込むことにする。 「結婚してなくても充分夫婦だよ」 英雄艦という肩書きの進呈は撤回だ。やはりお前はハリケーン北上でいい。 むせ始め、言われなくとも自分で味噌汁を飲む大井は少しだけ成長したな。まだまだ練度は上がるようだ。 …………………… ………… …… 「提督、新しい仲間が艦隊に加わりました」 今日の演習の内訳と艦の名簿を並べて演習編成について熟考していると、大井が扉を開けてすぐそのような知らせを告げる。 毎日とまでは言わずともそれなりに耳にするこの報告だが、 少し嬉しそうにしていた以前と比べると、最近は義務的な部分が強調された調子に聞こえてならない。 大井にどのような心境の変化があったか、こちらが知る術はない。 「分かった。すぐ向かう」 まだ今日は建造の指示を行っていないので、内心では何時建造させた時のものか疑問だったが、 なるほど、秘書と共に工廠を訪れてみると確かに、艦娘用の大型建造ドックの傍に一人、見たことのない者が佇んでいた。 そういえば昨夜遅くに建造の指示を出してから音沙汰なく、自分も忘れて眠りについてしまったのだが、その時のものか。 とても用心深そうな表情で揺らぎなく直立不動する凛としたその姿は、 華奢であっても見る者全てに頼もしそうな印象を与えるだろう。 「あ……!」 印象通りの注意力を持っているらしいその者は、 まだこちらが充分に歩み寄っていないにも関わらず、こちらに気づいてぱたぱたと近寄ってきた。 上が寄越した必要資材と艦船の資料が正しければ、恐らく。 「君が新造艦だな」 「そう……私が大鳳」 この子がかつての海軍最後の正規空母の生まれ変わりという訳だ。 不沈空母という名に反した史実の不運さには目も当てられないものがあるが、打撃力はとても強いとのこと。 その声は、他を圧倒するようなものではなく、とても優しい色をしていた。 意識していないと顔から力が抜けそうだ。 「私が提督である」 「はい。出迎え、ありがとうございます。提督……貴方と機動部隊に勝利を!」 大鳳はそう言って、気を付けで敬礼の姿勢を見せた。 ううむ。この言動の何と勇ましいことか。 それに反して癒されるような声もあり、とても印象に残るだろう。 「良い心構えだ。今日これから何度か演習を行うが、やる気はあるか」 「はい! 充分に」 「良し。ではまず艦載機についてだが、……」 …………………… ………… …… 「まだ増やすつもりなんですか?」 大鳳に使わせる艦載機を指定してから、 大鳳建造の報告書作成や部屋の割当等の仕事のため執務室に戻っていると、大井は突然そう尋ねてくる。 これだけの問いかけから意味を汲み取る事はできず、聞き返すしかない。 「何を?」 「艦です」 艦娘の事か。 一日に何度も出撃を繰り返す事などざらなので、疲労という問題を解消するには艦娘は多くいる方が良いと考える。 そして今のところ、この鎮守府、もとい艦娘寮に空きはあるので……。 「ぼちぼち、な」 「…………」 黙ってしまった大井の顔を振り向いて伺ってみると、それは考え事をしているようで、あまり嬉しそうには見えない。 どの感情に属するのか迷っているような、複雑な表情、といったところか? 魚雷が失速して海底に落ちていくような状況を明るくできないかと考え、 試しに明後日の方向を向いて茶化してみる事にした。 「それにしても、あの子は随分と可愛らしい胸を――」 「提督」 ほんの戯言は、超弩級戦艦も威圧できそうな声によって、喉から出ききる前に殺され、足の動きを拘束された。 敵戦艦も怯えかねない迫力は、ただの人間である自分ならば失禁しても何らおかしくはないと言える。 軍人と言えども結局は人なのだ。 それでも自分は、起床後に膀胱の中身を排出していたのが功を成したかは分からないが、 みっともなく漏らす事なく、錆びた砲塔のようにぎこちないながらもぎぎぎと頭を回す事ができた。 そこにいたのは、艤装があれば本気で自分を討っていたのではないかと思える、雷巡改二フラグシップ級だった。 怒りの表現に笑顔を用いる事があると本でしばしば見るが、一理あると感心している場合ではない。 「裏切ったら海に沈めるって……言ったわよね?」 自分としてはそういうつもりで言ったのではないのだが、これはきちんと口に出して否定しておかないと後で殺される……! 「でも、提督のことはまだ信じていたいからやめておきます」 しかし、否定する前に大井の殺気はどこかへ引っ込んだ。 いつもの微笑を瞬時に取り戻したので、先程見た光景は幻覚だったのではないかとも逃避したくなる。 幻覚でも見たくないが。 自分は学んだ。冗談でもそういう事を話に出してはいけないと。 「……冗談だよ」 自分はそう締めて足を再び踏み出した。大井もついてくる。 "信じていたい"……、か。 割と本気で自分が目移りしないか不安がっているようなので、これからは控えよう。 不安にさせたくて茶化したわけではないのだから。 朝あんな事があったにも関わらず、まだ納得が行かないのか。 「もう、さっきまであんな調子だったのに」 第一印象は重要だからな。 初めて顔を合わせる時にへらへらしていては、その後はきっと侮られ続ける。 単に舐められていい気なんかしないというのも勿論だが、 いざ作戦遂行の際に指揮を聞いてもらえないような事があっては、 その艦だけでなく艦隊全体に危険が及ばないとも言えない。 それでもあの調子を保つのは息が詰まるので、大井や北上のように本性を曝け出せる存在もまた必要だ。 「……困りますね」 なに? 「それじゃ、私達がいなくなったら、提督は窒息しちゃうじゃないですか」 自分は立ち止まって大井の方に振り返った。 大井は少し俯いていて、こちらに合わせて立ち止まりつつ科白を続ける。 「提督が提督を続けられなくなったら、他の提督が着任するでしょうけど、 提督のように艦を大事にしてくれる保証はないでしょう?」 直接口にする事を避ける代わりに、淡く薄い笑みが縁起でもない事を物語っていた。 自分は見ていることができなくなり、怖いものから守るようその体を包んだ。 「あ……」 「口は災いの元、と言うだろう? 仮定でもそんな事を考えて良い事なんかないぞ」 本当は戦闘なんぞやめさせて匿いたい気持ちもあるが、それでは艦娘としては死を表す。 子供で欲張りな自分は、どうしても生命の存続と誇りの両方を取る事しか頭にない。 全くこいつは、臆病な本質をしている。 頭を撫でて、優しく言葉をかけてやるくらいじゃ安心してくれないかもしれないが。それでも。 「絶対に沈めてやらないから。そんな事言うのは、もうやめにしよう」 「……私が至らなくて、ごめんなさい」 それを言うなら、そういう事を考えさせてしまう自分の甲斐性のなさについて謝罪したいところだが、 それをやると堂々巡りになりそうだった。 一先ずは執務室へ向かう必要がある。まだ昼も回っていない。 少しは元気を取り戻してくれるといいんだが。 大井の肩を抱いて促し、自分らはゆっくりと歩き出す。 この際大井の気分が下がって執務ができなくても、一緒にいてやりたかった。 大鳳の事を放ってきてしまったが、大丈夫だろうか。 切りが良くなったら迎えに行くから、それまでどうか時間を潰して待ってほしい。 本来なら新たに鎮守府に配属した艦は上に報告しなければならないのだが、執務室はとても静かだ。 書類や筆記具は目前に置いただけで、それに手を付けようとも口を開こうともしないからだ。 電源を入れた炬燵に並んで浸かり、密着したこの状態が二十分は続いている。 寝ているんじゃないかと思い頭を横に回すと、偶に目が合うのでその心配はいらないようだ。 目が会うと、自分の事は気にしないで、と言うように表情を柔らかくするだけで、何も口にしない。 じっとこうしている間にも熟考を重ね、頭の中で演習編成を構成できたので、その旗艦に問う。 「……今日の演習、行けそうか?」 「もう大丈夫よ」 「良し、ならばもう少ししたら行くぞ」 「……うふふ。魚雷を撃てるのね」 戦闘狂の片鱗を今から現す大井に自分もにんまりしてから、 炬燵の上のマイクを引き寄せて呼び出し音を流し、内線を入れる。 「三十分後に出港し、演習を行う。以下の艦は、それまでに補給所に集まるよう。 旗艦、大井。随伴艦、北上、木曽、大鳳……」 頭の中の六隻の艦名を読み上げ、最後に内線を切って邪魔なマイクを遠ざける。 「……さて。それまで、こうしていようか……」 「……そうね……」 結局呼び出しておいた自分は、戦闘狂の血も一旦は鎮まった大井とぎりぎりまで肌を温め合う事に徹した。 自分らが最後に集まったのは言うまでもない。 木曽が苦笑している様子は眼帯をつけていても充分に分かるし、 北上がにやけ始めるのもまた見慣れてきたものだった。 …………………… ………… …… 勝利、戦術的勝利が続き、午前の最後の演習を済ませて帰投した時は、もう時針が真上を過ぎていた。 朝の約束通り、昼食も大井と頂く事になった。 北上も誘おうとしたが、北上は大鳳らと共に頂くからと遠慮され、少し離れたところで他の艦と着席していた。 自分も大井も北上を邪魔に思ったりはしないのに。 いや、これは北上以外なら邪魔だという意味ではない。大井はどう思うか分からないが。 醤油や生姜等の調味料で柔らかく焼かれた豚の切身を飲み込んでから、大井に話しかける。 「今日のお前は砲の不発が多かったな」 「む……」 大井は小さく唸って口を止め、しかしすぐに動かし始めた。 大井の御膳の鰻もうまそうだな。少しくれないか。 そう言うと、大井はちゃんと飲み込んでから返事を投擲する。 「交換ならいいですけど、提督の方には釣り合う物がないから嫌です」 お前、金銭の事なんか気にするのか。 その国産鰻が見えなくなるくらい高価な魚雷を脇目も振らず乱射するくせに。 「武器を出し惜しみして怪我はしたくないです」 きっぱりと言い切って鰻を一口含んだ。 勿論こちらとしても被弾しないのが一番なので、 敵を押し退けるのに弾をケチれというような、本末転倒な指揮をするつもりもなく箸を動かす。 正直な所、海域の制圧は命令されれば赴く程度の気持ちしかないので、戦闘に拘りはない。 ……話が逸れた。 えーと、大井の鰻を貰う話だったな。 「違います。鰻はあげませんから」 一切れでいいから、な。 不満なら豚の生姜焼きを半分やるぞ。食いかけだがな。 「要りません。……一口だけよ」 大井は結局手に持って遠ざけていた重箱を盆に置き直した。 鰻を箸で少しだけ切り分けているところを見て、我、妙案思い付くせり。 「……提督、口を開けてどうしたんですか。まさかとは思うけど……」 「あーん、だ」 「周りに他の艦もいるんですよっ」 少し声量を控えめにして早口でそんな事をのたまわれてもな。 大井は恥ずかしいのかもしれないが、私は大井に食べさせてもらいたいんだ、気にしないぞ。 さあ一思いにやるんだ。 「もう……っ」 大井は頭を動かさずに目だけで周りの状況を伺ってから、さっとこちらの口に箸を差し込んだ。 即座に口を閉じたが、伝わるのは温かい鰻の柔らかさとタレの甘辛さだけ。 畜生、箸引っ込めるの速いぞ。 「何考えてるんですかっ。変態ですか」 世間のアベックが普段やっていることだぞ。 これくらいで変態呼ばわりされるなら、自分らは不純異性交遊で揃って仲良くとっくに憲兵沙汰だ。 ついでに言うと、自分はちゃんと責任能力があるので不純にも当てはまらない。 「あの、今食事中なんですが」 おっとすまん。鰻は美味しかったぞ。 えーと、そう。お前の砲撃が不調の話だったな。 「……チッ」 おい。 …………………… ………… …… 流石に執務においては喋り始めると筆が止まるので、黙々と処理していく。 本日中に行った演習や建造完了の報告書の作成をまず済ませてから、 上から課せられた任務をどうにかしてこなそうと頭を使う。 が、流石に疲れてきた。 「……休憩を入れさせてくれ」 「あ、はい。お疲れ様ね」 しかし大井は自分の作業をやめようとしなかった。 戦闘も執務もこなして、お疲れなのはそっちじゃないのかと問いたい。 しかし、今は一人で何も考えず頭を休ませたい気分なので、声はかけないでおく。 席を立ち、壁にかかった上着を羽織る。 「どこか行かれるんですか」 「敷地内を歩くだけだ」 「あまりサボらないで下さいね」 「……ああ」 そして部屋を出た。 部屋を出て、すぐ建物を出たのではない。 間宮に断りを入れてから厨房に寄り道し、冷蔵庫に潜ませておいた刺身のパックをビニールごと持ち出す。 外に出ると潮風が吹いている。少し寒いが、頭の中を空にすればいい。 本棟の横っ面を覗きに行ってみれば、数匹の猫が軒下で丸くなっていた。 自分は手に持っている物を取り出し、何も考えず、何の表情も作らず、 群がる野良猫に切身に加工された鮪を与える。 ここは民家ではないし危険な場所も多い。 こんなところに住み着いていないで、民間人に媚び売って拾ってもらった方が幸せだと思うんだがな。 一枚一枚刺身を猫の口に持っていき、食う様をぼーっと眺めていると、珍しく足音が近づいてきた。 それもよく聞いてみると、二人だろうか。 「提督」 「……大鳳か」 しかし一つの声の発信源へ首を回すと、大鳳だけでなく大井も同伴していた。 「猫がお好きなんですね」 「猫くらいしか動物に興味がないだけだ」 そそくさとごみをビニールにしまい込み、改めて向き直る。 大井もそうだが、艤装を外すと華奢さが強調されて見える。 そのようなどうでもいい感想はさておき。 「どうだ、他の艦とは。上手くやっていけそうか?」 「はい。みんな仲良くしてくれています」 なら良かったの一言に尽きる。 大鳳は優しそうな雰囲気が見て取れるし、心配はいらないか。 大鳳の事は済んで大井に目をやると、片手を差し出された。 その手には何の装飾も素っ気もない手紙が一つ。 「提督に、お知らせみたいです」 なるほど。寒い中ご苦労だった。 艦娘という特性を持ったこの二人は、格好の割にちっとも寒そうには見えないが。 二人とも半袖スカートに加えて、 脇が露出している大鳳はともかく、臍を出す大井ほか多数の艦は、もしも普通の人間だったら風邪を引きかねないだろう。 肉体は耐寒仕様と聞いても病気に罹らないとは聞いていないので、風邪を引かないともまた言えない。 受け取った封を開けて印刷された手紙を見ると、充ては上からだった。 知らせ文が一枚入っているだけで書かれている事も長くないが、要約すれば以下のような内容である。 『艦娘の性能向上を図る為、最大まで練度を高めた艦に限り、 装着することで練度を更に高める事のできる"結婚指輪"の購入を、二月一四日より許可する』 これを最後まで読んで、一分程前まで動かしていなかった顔の筋肉は気持ち悪いくらいに歪んだ。 新入りの艦が目の前にいるのに早速悪印象を与えるのはよくないのだが、顔の筋肉は笑う事をやめさせてくれない。 大鳳は首を傾げ、大井は訝しげな目を向ける。 「……ラブレターじゃないわよね?」 ははあ。そういう考えに至るのか。 分からなくもないが、斜め上の反応だ。可愛い奴め。 上官に向けるべきとは言えないだろう言葉遣いに大鳳が少し慌てても、大井は構わず不審げにこちらを見定める。 大鳳の心配も虚しく、自分は色んな意味で笑いを堪える事ができなくなるだけだった。 艦隊が全くの無傷で戦闘海域から帰還した時よりも気分がいいのは確かだ。 「あっはは! 馬鹿言うな。そんな物貰ったこともない」 笑い飛ばしてから手紙の内容は自分の胸だけにしまいつつ、二人を促して共に本棟に戻る事にした。 …………………… ………… …… 「チッ、なんて指揮……。あっいえ! なんでもありません。うふふっ」 聞こえているんだがな。 しかも今日初めて聞いたわけでもない。 にも関わらず、普通の人間なら十中八九どころか百発百中で怒るかしょげるに違いないこの場面で、 自分の頬の筋肉は持ち上がり、腹の中でこっそり笑うという的外れな反応を下すだけだった。 かくいう自分も以前はこの悪態を耳にすれば少し不愉快になったのに、毒されてきたのかもしれない。 今となっては、偶には聞いておかないと少し心配になる。 朝から晩まで所々に命中率の低下が見られた、不調続きの旗艦の肩を軽く叩いて声をかける。 「次、頑張ろう。な?」 「…………」 すると、長い付き合いでなお取り繕って浮かべる笑顔を流石に崩していった。 先はあのような悪態を偶には、などとのたまったが、 この元気をなくした姿を見ると、本気で作戦指揮を考え直さなければならんのではという気にもさせられる。 真っ暗な空の下で潮風吹く中、人の手で整形された岬に艦娘が並ぶのを確認してから顔を一旦引き締める。 「これにて、本日の演習は締めとする。艦隊解散」 破損した艦に入渠させる指示を出してから、自分は一人執務室へ向かった。 演習の報告書を作成しなければならない。 …………………… ………… …… あまり時間もかからず全ての執務を終え、 艦娘修復ドックとは別に備え付けられている、いくつか並ぶ個室の風呂場の一つにて疲れを流す。 実際のところ艦娘の修復ドックの内訳は大きな風呂場だけではないが、ここでは割愛する。 まず頭を適当に洗い、次に体を―― がらっ。 「!?」 洗おうとすると、背後で突然引戸が開かれる音に驚く羽目になった。 ここの風呂場は恐らく自分しか使わないはずなので霊かとさえ思ったが、 流石に身に覚えのない罪は背負っていなかったようだ。 深海棲艦が霊になって出てくる可能性があるなら心当たりは山ほどあるが、 かの小松兵曹長も絶賛してくれるのではないかと言える素早い首振りで、それは妄想の一つに過ぎなくなった。 「お邪魔しますね」 何故なら、入ってきたのはクリーチャーじみた霊なんかではなく、バスタオル一枚巻いただけの大井だったからだ。 いや、確かに呪われたり後ろから刺されたりする心配はないと言えるが、これはこれで安心できない。 自分は大井みたいにタオルなんか装備していない。 体はこれから洗うところなので、股間がうまい具合に石鹸で隠れているという事も、ない。 回り込まれればたちまち見られてしまう。 「なっ、何しに来たんだ」 「お背中流しに、です」 自分の記憶が正しければ大井には入渠の指示を出したはずだが。 小破だから長時間かからないとはいえ、短時間で二度も風呂に入るという奇行の真意を読めない。 首だけ後ろに向けると、タオルに覆われた二つの山が気になるが、 なるべくそこではなく顔を見て、立ったままの大井に問う。 「入渠はしたのか?」 「シャワーだけ。だから提督と入るんです」 「待て、それなら私にタオルを一枚――」 「必要ありません」 「…………」 出口は大井の後ろ。 タオルは脱衣所。 分かった。投降しよう。 「……好きにしろ」 「! ……はい」 心なしか嬉しそうだな。 すぐに背後で腰を下ろすのが分かった。 背中を流してくれると言うのでそれに任せようと待っていると、 横から手が伸びてきて前に置いてあるボトル石鹸を持って行った。 手拭いでがさがさと石鹸を泡立てる音を聞いて落ち着こうと、俯き目を瞑る。 やがて硬い手拭いが背中に押し当てられた。ゆっくりと上下に全体に石鹸が広がる。 一人では落とし辛い背中の垢がどんどん浮かべられていくも、落ち着いて安らぐ事ができない。 猫背で緊張を隠していたが、少しだけ経って不意に手拭いが背中から離れて今度は困惑する。 どうかしたかと振り向こうとしたがそれは叶わなかった。 むにゅ。 「んっ……」 泡立てやすいよう少し硬めに作られている手拭いから一転、 とても柔らかい何かが二つ背中に押し当てられた。 それにはそれぞれ小さいながらも硬く自己主張する何かが付いていて、 もしや、という予想は、両肩に両手を置かれて背中の何かで上下に擦られ始めたところで確信に変わった。 大井は小さく喘ぐ。 「ん……、あ、あ……」 「……! 何やって――」 「背中、流してる、んっ、ですよ」 いつの間にかタオルも取っ払ったらしい。 せわしなく頭を左右に回すと、湯船のふちにタオルがかかっているのが見えた。 このやり方では風俗嬢だ。 これもまた演習後の相手の艦隊から聞いたのか。 せっかくの情報交換で妙な事ばかりを吹き込むのはやめて欲しい。 もう今後は演習が終わったらさっさと帰投するべきか? 「ん、ふ、ん、んっ」 一言で言えばはしたないと大井に非難する自分と、大井に奉仕されて馬鹿正直に喜ぶ自分がいる。 自分はどちらの姿勢を取ればいいんだ。 脳内で急遽開かれた軍法会議は、大井が起こす独特の快楽の荒波のおかげで一向に進まない。 大井の息遣いがずいっと左の耳元に近づく。 「あっ、てい、とく。気持ち、いい、です、か? ふ、う」 柔らかくて大きいタンクが背中でずりずり擦られる。 決して激しくはないが、リズムを取って断続的に息を耳に吹きかけてこう囁くので、 冷めた自分が少し小さくなり、喜ぶ自分が少し大きくなる。 どことは言わないが、文字通りの意味でも少し大きくなる。 ただ、冷めた自分はまだ死んではいないので、その問いには何も答えない姿勢を取る。 「何も、ん、言わない、なら、続けちゃい、ますよ、はあ……」 しかし、大井の奉仕に懸命に抗って突っぱねようという考えはない。 何も言わないのは、まだその気になれていないからだ。 それでも、あと少しもすれば素直になるだろう。 柔らかい中にある突起物がとても気になって仕方が無い。 「ふう、っ、っ、あっ」 正直こんなすべすべなもので擦られても垢がちゃんと落ちるとは思えないが、垢の事なんか今更どうでもいい。 大体毎日入っているんだからそこまで気にする必要もない。 「……前も洗っちゃいますよ」 待て。 いつの間に肩から離したのか、見えるは横から伸びる手拭いを持った白い腕。 「おいっ、前は自分で――」 「嫌ですか?」 「…………」 そう言いながら手拭いを持った手を動かす。 好きにしろと言ってしまったし、仮に嫌だと言ったところでやめる気はなさそうだ。 「……嫌じゃない」 止まっていた背中流しも再開され、前後を同時に効率的に洗われる。 こんな状況で世間話をする雰囲気なわけもなく、かと言って他に何を言えばいいかも分からず、 体の垢だけでなく、自分も状況にただ流される。 やがて体の前後が満遍なく石鹸で満たされた時、自分の魚雷にはもう充分に血液が装填されていた。 「ん……、あらあ?」 きゅ。 「いっ……」 何かに気づいた声を発してから、前を洗う手拭いを持った左手が引っ込んだかと思えば、 何も持たずにまた伸びてきた左手が自分の魚雷を掴んだ。 「……うふふ」 妖艶に小さく笑ってからそれを扱き始める。 先まで体を洗っていて石鹸でまみれた手は、摩擦係数を著しく落としていた。 大井がずっと主導権を握るこの一連の流れは、どう考えても風俗を模倣しているとしか思えないが、 こいつは分かってやっているんじゃないだろうな。 魚雷の根元から先までをぬるぬるした手で扱き、カリの部分を程よい力加減を持って通過するところもまた粋らしい。 「はあ……んむ」 「ッ!」 背筋を震わせられた。 大井が耳元でこちらが気の遠くなるような吐息を零してから、突然耳たぶを口に含んだからだ。 口内で舌をちろちろ動かし、弄ぶ。 「ちゅっ、……ちる」 「じゅ、ちゅる、じゅる、はあ……」 くちゃ、くちゃ。 ゆっくり扱きつつ、上も耳たぶだけでなく耳全体に唾液をねっとり絡めていっている。 温度が低めの耳は、大井の口に包まれ熱い舌で巻かれる事でやっと温められて、というより、熱くされていく。 「ふっ、んん……、れろ、はあ、ぺろ」 「っ、はあ……、はあ……、あぁ、むっ」 大井は、息を荒げて性感帯の一つである耳を丸ごと喰らう。 耳の中にまで舌を差し込み、精一杯演出しようと派手に唾液の音を立てる。 その間も魚雷の扱きは決してやめない。 愛撫もまた単純なものでなく、耳にせよ魚雷にせよ弄る位置を微妙に変えたり緩急をつけている。 耳は中を舐めたり外を甘噛みして、魚雷はただ扱くだけでなく先端を撫でたり玉を揉んだりする。 なんとも器用なものだ。 別に夜戦について指導したわけでもないのに、この上達ぶりは不思議だ。 「くちゅ、はあ……、ちゅう、んん、じゅる」 不言実行と言うのか、全ての意識を行動に注いでいるようで、口数はめっきり無くなっている。 この場では水の音が反響し、耳の傍から荒い息と粘液の音をしつこくぶつけられるだけだ。 自分の足はだらしなく開き、 体は押し当てられているタンクに拘束されたように振りほどく気になれず、耳も無抵抗のままに喰われる。 多分魚雷もだらだらと何かを垂らしていると思うが、段階的に速めくなっていった大井の激しい手付きでよく分からない。 やがては魚雷はただ扱くことだけに愛撫を絞られる。 大井は体の表面積をなるたけ広く密着させ、右手も私の右肩に置くのではなく、抱く状態に変えた。 これではまるで縋り付かれているような体勢だ。 ぱちゃぱちゃぱちゃぱちゃ! 「じゅっ、じゅるっ、んん、ちゅる、ああ、ちゅっ」 「んむ、ちろ、ちゅっ、ちゅぷっ、はあ、はあ、提督……」 なんだ。こんなときに。 こっちはもう達するところなんだが。 「えう、ちゅ、ん、ふ、はあ、ちゅうううっ、ああ、提督……」 「はあ、提督、ていとく……」 びゅっ! びゅくっ! びゅくっ! 「――――……」 もみくちゃにされた玉が、とうとう穴の開いた風船のように中身を一点の出口目掛けて魚雷の中を走らせた。 耳元で熱く呼称を発せられながら、自分は石鹸水より明らかに白く粘り気のあるもので床に汚い花火を描く。 熱気が充満する風呂場の中、一歩間違えれば逆上せかねない程に頭がくらくらした状態で背筋を震わせても、 達した直後に大井が漏らした、声帯をまともに使っているとは思えない微かな呟きを、 自分は何とか聞き取ることができた。 その意味が気になって考え始めてしまい、 その後は互いに言葉を発しないまま体を流してから共に湯船に浸かるという、 前戯がまるでなかったような空気に変わっていた。 二人で入るにはやや狭い湯船に並んで無言で浸かる光景は、端から見れば異様だろう。 例えば、対面して入って互いの恥部が見えたり、抱くように入って密着、という事も考えなかったわけではない。 が、大井はタオルを巻き直し、自分も腰に巻くためにわざわざ脱衣所まで取りに出た時点でその可能性は潰えた。 情事の誘いかと思っていたのに、前戯の続きをする気さえ起きないのだ。 そうさせた根源である大井の一声について、勇気を出して話を切り出してみる。 「……"見捨てないで"って、どういう意味なんだ?」 「……聞こえてたの?」 音が反響する風呂場では、小さな声でも充分会話ができた。 それにあれだけ耳に近ければ、蚊が鳴くより小さい声でも聞こえる。 冷静に考えてみれば当然の事なのに、大井は目を合わせてそんな事を聞き返す。 覇気のない調子はまだ長引いていたらしい。 「……最近また、失敗が多くなって、今日なんかも……」 再びお湯に向かってから、心の内を吐露し始める大井を黙って見つめる。 「提督に興味を持つ艦は増えるし、後になって考えてみれば、朝の提督の寝言も、私の名前なんて出てないし……」 名前までは口に出さなかったのか。 なんと中途半端な寝言だ。 全く口に出さないか名前ごと口に出していれば、ここまで悪い結果にはならなかったのかもしれないのに。 それと、自分に興味を持つ子が大井と北上以外にいるというのも思わぬ話だ。 「私より可愛い艦もいっぱいいるし、提督は私に興味なくしちゃうかなって……」 最後に自身に対して小さく嘲笑してから、それきり黙ってしまった。昼にも見たそれと同じだった。 やめてくれ。そんな笑顔は見ていて悲しくなってくるんだよ。 いつもの優しい微笑を浮かべてくれよ。 裏切ったら沈めるって自分で打った釘にも自信を持てないのか。 ……嗚呼、朝から晩まで全て自分が原因だったな。 あまりこんな事ばかりやってるとこちらが興味を尽かされかねない。 それでもこういう時、こうして寄り添うか腕で包む以上の事が考えつかないのだ。 「夢に出た相手もお前だったよ。戦争が終わるまで待てと断られたけど」 こんな男でも許してくれるのなら。 「でも、お前の調子が良くとも悪くとも、戦争が終わろうとも終わらんとも」 山と積まれた失敗を前にしても望みを捨てられず、自分は痛くしない程度に抱く力を強めた。 大井がしたように、自分も恥なく自分の内を曝け出す。 できれば失敗ばかりの自分を受け入れて貰いたい。 「私は、すぐにでも大井と一緒になりたいと思う」 「……本当? 他の艦に興味はないの?」 北上には悪いが、北上でも大井と同じように見る事はできないんだ。 大井だけだよ。 「……まだ足りないわ」 ……今晩、一緒に寝ようか。 「それは、どっちの意味で?」 両方のつもりだが、嫌かな。 「いえ……。そう聞くと私、燃えちゃいます」 大井は静かに覇気を取り戻していた。 振り返るその横顔は、気のせいかきらきらしているようにも見える。 胸のわだかまりを解消した頃には体も充分温まったので、一言添えてから先に風呂を上がった。 畳に敷いた布団に枕を二つ並べながら声に出さず一人笑う。 明かりを電気スタンド一つに任せて布団に潜り、文庫本を片手に考える事は本の内容ではない。 手持ち無沙汰の為に何となく読み流しているだけで、 実際は隣の枕の主とさて何を話してやろうかと頭の引き出しを漁っている。 小学生の遠足前日の気分に共通するところがあって、やはり自分は子供だなと少し嘆息する。 きい。 ……かちゃん。 大井は扉の開け閉めをなるべく控えめにして入室し、靴を脱ぐ。 掛け布団を上げると、もう一つの枕にもそもそと潜り込んできた。 ところで、睡眠時に見る夢とは、自分の知識、記憶、想像を元にして作られるらしい。 だから、例えば博識だと知っている人に夢の中で何か質問をしても、 自分がその答えを全く知らないとその人も答える事はできないし、 その人が何と答えそうか自分が想像できていても、それは自分の独断と偏見の塊でしかないため、 結局は自問自答となんら変わらないと言える。 だから、夕べの夢について気になった事を天井を見ながら、隣で横になる本物に尋ねてみた。 「……私は、北上をお前と全く同じように見る事はできないんだが、北上の傍にいてやるべきなのかな」 こんな事を聞いたら、大井は激昂するだろうか。 解釈の仕方によっては、下手な同情と取られても仕方がない。 愛にも色々あるが、それでも自分が北上に向けるのは『親愛』なのだ。 大井は、少しも待たず答えを出す。 「別に、北上さんから離れなきゃいけない理由はないでしょう?」 しかし大井の反応は、自分の予想していたものとは毛先程も合わない、平静したものだった。 大井の答え、というより考えている事は、自分が想像していたものとは、もしかすると根本から違っていたのかもしれない。 「まずこの戦争が終わったとして、提督は、北上さんや他の皆から離れるつもりなんですか?」 「……いや、そんな事はないけど」 「なら、何も気にする事はないでしょう?」 この疑問を一人で考えても悩んでも分からなかったのに、人に聞いただけで、呆気なく打ち破られた。 別の視点からも物事を見るのはとても大事だ。大井はそれに気づかせてくれた。 全く。大井はどの面においても私より優秀だ。 私なんかより大井が艦隊の指揮を取るべきじゃないのか。 「戦いながら他の艦に命令しろっていうんですか? それじゃ存分に戦えませんよ」 そうなるな。 海戦の時は眼前の敵を討つ事のみ考える大井らしい回答だ。 にしては、今日は不思議と著しい命中率の低下が見受けられたが、それについてはどうお考えで? 「それは……」 責めている訳ではないが、こんな事を言われて大井が黙ってしまうのを責める事もまたできない。 真っ正面に敵を捉えて命のやり取りをする艦娘の視点がどのようなものか、 自分には知る由もないからだ。 その艦娘を利用して海や陸を守ろうとする自分ら指揮官のその想いと期待を、 どれほどなら艦娘に背負わせて良いのか、非常に難しい問題だ。 大井は仰向けで天井を見る頭を少しだけ向こうに回したので、 横顔を伺う事ができなくなってしまった。 「……よく、分からないの。もう睡眠時間は削っていないし」 「…………」 「もしかしたら、提督に見捨てられたくないとか、褒められたいとか、焦ってるのかもしれません。 前は、『重雷装艦にまでなれたんだから、沈んでも悪くないかな』って考えていたのに……」 所謂深夜の気分なのか、あるいは部屋の明かりが少ない事によるものか、 そんな事を大井は抑揚なく、まるで他人の話のように明かす。 「提督は、こんな私でも艦娘を続けてほしいって、思いますか?」 大井はやっと頭をこちらに回してくれたので、大井とは十五サンチ程の距離で見つめ合う状態になる。 壁際に寄せた炬燵の上の大きくない明かりが布団一つを照らす中、 影のかかった今にも暗闇へ消えてしまいそうなその顔に、誰が無理強いをできようか。 最高戦力が艦隊から抜ける事でもたらされる影響はあるだろうが、 その穴をカバーできなくはない筈だし、何より大井の意思を尊重したかった。 「私としては、傍にいてくれればいいんだ。 続けるかやめるかは自由だが、大井がどっちを選んでも見捨てる事はあり得ない」 大井の、艦娘を続けて欲しいか否かの問いにはこのように曖昧な事しか言えないが、これが自分の答えなのだ。 これを時間をかけて意味を咀嚼したらしい大井は、泣くのを堪えるように顔を歪ませた。 瞼は瞳が何とか見える程度まで下ろされていて、唇もぴったりと力が入ったように閉ざされている。 この回答だけではやはり不充分だったのか。 「す、すまん!」 しかし弁解やら慰めやらは何と言っていいか分からず、謝罪の言葉しか出なかった。 行動で表す慰めとして、慌てて仰向けの体を九十度回して寄り添い、 片腕を大井の体の上から背中に回す。 顔はさらに近づく。 開かれたその目が潤んでいる事は、光が少ししか当たっていなくてもこの距離で分かってしまう。 それを直視できなくて、思わずこちらが瞼を下ろしてしまった。 大井をこうしたのは自分なのに。 「ん……」 これは大井の息遣いだ。 それを聞いたと同時、自分の瞼は開かれた。 何故自分は目を瞑った大井に脈絡なく唇を押し当てられているのだろう。 押し当てられていると言っても大井が顔を何とか前に動かして触れさせている程度だが、 自分には唇の柔らかさと熱が充分に伝わる。 「は……」 たった一秒程で離れた。 これではいつもなら名残惜しさが残るだろうが、今は戸惑いが残る。 「……私の回答がショックだったんじゃないのか?」 「ショック? 安心してるんです。すごく」 枕に頭を預けたまま首を振るような動作を小さく行って、大井は涙を一滴流す。 つー、とそれは重力に倣って枕へ流れたが、大井は気にせず、潤んだ目を隠そうともせず続ける。 「あの時の人達はみんな、お国の為だなんて言って、国の物を好き勝手に使い潰して」 「でも提督は、私達を大事に使ってくれるから、私は、『この人を好きになってよかった』って……」 捻りのない直接的な告白は、何度聞いても全く飽きない。 自分も大井に大事にされていることが、すぐ、よく分かる。 自分もまた、大井を更に大事にしたくなる。 横になりながらなので片腕で申し訳ないが、この拙い抱擁にあらん限りの想いを込める。 「あ……、提督、何ですか?」 なんだ。 ドラマのような空気はもう終わりか。 突然飛び出る場違いなまでに惚けた科白が、自分らの性格を短く表しているようで、笑わせてくれる。 密やかに笑う様が、大井をほんの少しだけむっとさせたらしい。 「……笑ってないでちゃんとやってください」 「ふっ、くく……ちゃんと、とは何を?」 笑いを堪えて抽象的な部分を問い返す。 実のところこういう事ではないか、と半分程は分かっているのだが、 男の子というのは好きな娘を困らせるのが性分だからな。 烈風をどれだけ積もうが、付いて回る性分というものは撃墜できまい。 思惑通り、大井は多少恥ずかしげに視線を枕にやって言い淀む。 嗚呼、面白い。可愛い。 「だから、その、両手で――」 「はいはい。体、浮かせて」 「……ん……」 敷布団側の片手も大井の体をくぐらせ、大井の背中で掛布団側の片手と邂逅を果たす。 掛布団側の足も大井の両足に被さるようにして、 目を閉じて触覚を研ぎ澄まし、最後に心ゆくまで腕に力を込めれば、柔らかい立派な抱き枕の完成だ。 抱き枕が漏らす鼻息が口元に当たってこそばゆい。 「んっ、力、入れすぎなので、提督に二十発、撃っていいですか……っ」 「……なら、撃てないようにもっときつくしないとな……」 「あぁっ……もう……」 そうそう。 抱き枕は持ち主に逆らっていないで大人しく抱かれていればいいんだよ。 こうして目を瞑っていれば、そのうち深い眠りにもつけるのではとの考えが過ったが、そうは問屋が卸さないらしい。 「ん……」 生意気な事に抱き枕が再び口をつけてきた。 もう二度目なので驚かず、ただ受け入れてやる。 かと思えば、またすぐに離れてしまった。 目を開けてみれば、互いの顔の距離にして僅か五サンチくらいか。 とても近い。 「さっき自分で言った事、忘れてませんよね?」 「……そうだな……」 危うく寝るところだったがな。 早速動かしやすい上の片腕を、大井の装甲の裾から差し入れて弾薬庫をまさぐる。 「……お腹なんて触っても……」 気持ち良くさせたいとかではなく自分が触りたいだけだ。 気持ち良くなくても我慢してくれ。 ここは中々に引き締まっていて、見なくても触っただけで無駄がない美しい艦体をしている事が分かる。 側面が緩やかな曲線を描いていて、何度でも撫でてみたい。が、先へ進む。 大井はどこを触っても本当にすべすべだなあ、とぼんやりした考えでタンクに辿り着く。 手の中で一番長い中指の指先がタンクに、ふに、と無遠慮に当たった。 「っ……、乱暴にしないでください、燃料が漏れちゃいます」 小突いたくらいで穴が空く訳ないだろう。 しかし痛くする理由はないので、陶器製の高級お椀よりも大切に優しく扱う。 その事を念頭に置いて撫でる程度にまさぐっている途中、ピーン、と頭の中で閃きの音が響く。 「ここを大きくすれば、航海時間が伸びるのかな?」 「知らな、ぁ」 むにゅ。もみもみもみ。 「んう……っや」 「嫌?」 「いや……っ、じゃない、です……」 改修も並行して行えるとは、何とも効率的な夜戦があったものだ。 自分は顔が気持ち悪く歪まないよう精一杯堪える事で忙しかった。 口の端に力が入っているのを、多分大井は気づいているだろう。 何せこの距離だ。 そして私が大井に触れる事ができるという事はつまり、大井もまた私に触れる事ができる訳で。 大井より背がある私のズボンまで手を伸ばすのに長さが足りないのか、 少し身を下にずらし、それに倣って顔もやや掛け布団に隠れるのが微笑ましい。 言ったら拗ねるかもしれんな。 大井は器用に片手だけでベルトを解除し、ズボンを緩めてから探索の手を入れていく。 「ぁ……提督のも、こんなになってるじゃないですか」 「魚雷、好きだろう?」 「私の知ってる魚雷はこんなに熱くないですよ」 「提督の魚雷って?」 「熱くって、素敵、って何言わせるんですか」 今自分らがやっているのはテレビで見る漫才かコントの類か。 二人でくすくすと一頻り笑いあってから、事は再開する。 先程一回出したので自分の感度は幾らか落ちているが、まだ行ける。 下から上に向かって捻りながら引っ張るような、変わった扱き方だ。 体勢的にこのやり方が合っているのだろう。 風呂場では大井に一方的に攻撃されるだけだったが、いつまでもそれでは格好が付かない。 身長一五二サンチの大井の下部装甲まで腕を伸ばすのは、難しいものではなかった。 手探りするまでもなくまず外側の装甲を捲り、秘所をカバーの上から柔く擦るが、大井は拒まない。 「直接じゃ、ないんですね、っ」 「っく、直接か。今は、我慢してくれ」 「そういう、んっ、の、自意識過剰、って言うんですよ、あっ……ぁ」 ならばそんな口が叩けなくなるまで、ずっとカバーの上から擦るだけだ。 ある程度まではやや強めに擦ってやるが、そのうち擦るだけでは満足できなくしてやろう。 それぞれ手一つだけを使って相手を攻める防御なしの一騎打ちは、練習航海が一度できる程度の時間を使った筈だ。 「あぁっ! はぁ……はぁ……」 ぐっしょりと濡れたカバーの上からでも分かる突起物を指で弾くと、 大井は甲高く啼いてから、口呼吸する。 そこは結構な性感帯だと聞いている。 それに手をつけてからは、またあまり刺激にならないような部分を柔く擦る。 「ていとく……まだ、足りないわ……」 「だから?」 「う……、ちょく、せつ……」 大井はいつの間にか扱く手が止まっていたので、主導権はこちらに移っていた。 ただ大井も長く耐えたので、こちらもいい加減触りたい欲のままに余裕なく、最後まで聞く前にカバーの中に手を入れる。 もし素面なら、自分はきっと手を突っ込む事に躊躇いを覚えるだろう。 何せそこは源泉と化してしまっているのだ。 もはやこのびちょびちょのカバーは使い物になるまい。 バケツでぶちまけたかのように潤滑油が溢れた状態では、 遠慮する必要はサーモン海域まで探しても見つからないと踏み、すぐに穴に中指を差し込む。 くちゅ。 「あ! むうっ!」 恥を知るらしい大井は、口元の布団を噛み締めて嬌声を抑えようとした。 この執務室が防音加工されているから、そんな事をしなくても表に漏れる事はないのに。 そして、布団を噛もうが下から発する水音ばかりはどうにもできないだろう。 「うわあ……」 すっかりほぐれているそこは中指をそのままに、薬指も付け根まで抵抗なく受け入れた。 女ってのはここまで濡れる事ができるのか、と、新たな発見を前にこれまた場違いな声が小さく漏れた。 経験の浅い男の分かりやすい反応だな、と情けなく思ったが、もう遅い。 これが大井には別の意味にでも聞こえたのか、眉を潜めてこちらを睨む。 それでも布団は口にしっかり咥えたまま。 その噛まれるものが布団から自分の鼻っ面に変わらぬうちに二本の指を動かす。 「っ! ……っ!」 粘っこい音がする。 どろどろの重油とも違う、独特の水質を表現するその音が、指をくいと曲げて中を抉る度に耳にへばり付く。 指だけでなく手全体を動かすようにエスカレートさせてみれば、 大井はピクピクと痙攣しながら口の端から声のない息を漏らす。 軍艦ではなく音楽の指揮者になった気分だと面白がるのもほんの一瞬に、 布団の中から自分の手をゆっくり取り出して、無色透明の潤滑油にコーティングされた中指と薬指を口に含む。 「ん……」 「!?」 すると、大井は敵艦を照らす探照灯のように目を見開いた。 と言っても、明かりの少ない部屋を輝かせる程の光に自分の目が潰された、とか厄介な事にはならず、 口に大井の味が広がって自分の性欲にぐんと拍車がかかっただけだ。 「……少し、しょっぱいな」 「~~っ! 変態ですかっ」 「お前もやった事だぞ」 「あ……」 最初に大井が夜這いに来て私のを飲んだ事、忘れたんじゃないだろうな。 あれは自分にとっては衝撃的な出来事だったんだが。 しかしそんな事を追及している場合ではない。 「……この体勢、好きだな。お前」 「提督はお嫌いですか?」 「いや、好きだよ」 行為の後寝てしまう事を考えて、ストーブに火は起こしていない。 寒さを凌ぐ為に、布団を被ったまま服も碌に脱がず私に跨って上体を低くし、 私の頭を挟んで布団に両手を置く大井の発射管に、自分の魚雷を収めるべく手を添えて場所を探る。 見えないと場所が分かり辛く、度々周囲に当たる。 「ぁ、もう少し、手前……」 多少曲げたりして融通の聞く魚雷を言われた通り動かすと、大井はほんの僅か腰を下ろした。 すると、先端がめり込む感触がしたので……。 「ん……ふわあああ!」 すとんとすんなり行った。 にしては、大井は軽巡時代の悲鳴に色気が添付されたような大きな嬌声を上げた。 感度良好だな。こちらとしても張り合いが出てくる。動くのは大井だが。 「……ぁ、ふぁ、あ、ん、んん……!」 割とすぐに加速していくようだ。 先程の焦らしを意識した前戯が効いたのかもしれない。 「あ! やだ、止まらな、ふぁあ!」 こちらも最大限に快楽に溺れ、抗う。 大井の発射管も練度が上がっているのか、 自分の魚雷にちょうどいい大きさに形が変わっていて、以前よりスムーズに大きく動かせるようだ。 もちろんどう動かすかは大井にかかっているのだが、こちらが注文を付けるまでもなかった。 「あうっ! はあ、ああ!」 自分らは見つめ合って互いを求める。 自分が大井をここまで喜ばせているのだと、大井の色気に満ちた、寒さの欠片もない顔を見て実感できる。 愛しい感情がこみ上げてくる。 嗚呼、大井。私の大井。 「キス……」 「ぁ、え? ……ふふっ」 小さく漏れた私の声も拾う大井は上下運動をやめ、 軍服に包まれた私の胸板に両腕を置いて顔を近づける。 自分が瞼を閉じると同時、閉じかけの視界の中、大井も瞼を閉じるのが見えた。 直後口に来る感触あり。 「ん、ん、ぅ」 「ちゅ、ん、ふぅ」 「あぁ、ちゅく……、ん、うぅ……」 体を重ね、舌まで連結しても、触れ合いたいという欲は止まらないまま深まるばかりで、 左手は背中に添え、右手は頭頂から後ろ髪までを何度も梳かす。 左手には傍まで寄ってほしいという想いが、右手には精一杯の愛でたい想いがある。 温かい。 やはり艦娘と言っても、一緒にいてくれたら人肌恋しさを満たす事もできる、普通とは少し違うだけの人間なのだ。 口を離し、体を完全に預けてきた大井は頭を私の右肩に埋める。 髪が右頬をくすぐる。 「はぁ、……温かい、ですね」 「ああ……」 ストレートの髪を撫でる手が震える。 知ってしまったこの温もりを喪った時の事を考えてしまい、怖くなったのだ。 不安にさせたくなくて大井には大口を叩いたが、本音としては、 幾ら自分の指揮に自信があっても、運命を見る事ができない限りは、絶対に喪わないようにできるとは言えない。 「提督? 手が震えてますよ……」 それを大井が気づかない筈がない。 私の肩に埋めていた顔をあげて、私の顔を覗き込もうとする。 いよいよ本当に風邪に罹ったように、少しの汗をかいて上気した顔が、眉尻を下げて心配そうに見下ろす。 軍人とはその役職柄、冷徹な人間が向いているだろうが、自分含めそうでない軍人等珍しくない。 かく言う自分はお世辞にも軍人に向いているとは言えない。 配属されている艦娘の殆どの前では自分の考える『軍人らしさ』を演じているが、 せめて大井には、自分の弱さを受け入れて認めてほしく、顔を逸らせという脳の命令を撤回する。 大井はとても優しい顔を見せてくれた。 「怖いんですか?」 今の自分は弱々しい声をしているに違いないので、声に出す代わりに頭を小さく縦に動かした。 大井は再び私の右肩に顔を埋めて、右手で頭を包むように撫でてくれる。 「……大丈夫ですよ、大丈夫……」 こうは言ってくれるが、自分が何に対して慄いているのか、大井はきっと分かっていないだろう。 必死の思いで口元の大井の耳に、殆ど喉を使わない小声で伝える。 「大井は沈まないよな……?」 ここにきて、艦娘として活躍してほしい、使命を帯びた艦娘を縛り付けてはいけない、等の考えと、 艦娘をやめさせれば喪う事はなくなる、という考えの、盛大な葛藤を直視してしまった。 依存しているとも言えるまでに大井の不調を気にかけている事に気づいた。 自分の体に大井の体を押し付けようとする両手に尚、力が入る。 「……それは提督次第ですけど」 なるほど、現実的な答えだ。 客観的に考えればこれこそが模範解答である筈なのに、 自分の中ではこっそりと諦めムードが流れようとしていた。 しかし大井の科白はまだ終わってはおらず、私の耳元で囁きかける。 「十年以上も練習艦をやってきた私が、沈むなんてありませんよ。何なら、提督にも教えてあげます」 「……それは心強いね……」 これが、幾人もの軍人見習いを指導してきた練習艦ならではの余裕というものか。 大井が持つ珍しい経緯もあって、自信と余裕に満ちたその科白は非常に説得力があり、 大井に問いかけた自分の疑心は、基盤が豆腐でできていたかのように脆く崩れた。 練習艦にだって調子のいい時と悪い時はある。 こうして脱力して両手からも力がなくなった隙に、大井は上体を起こした。 「あ……」 「……うふふ」 温もりが離れてしまい、切ない声が漏れる。 電気スタンドに照らされるようになったおかげで、大井が私の顔を見下ろして小さく笑っているのが分かった。 私が漏らした声が面白かったのか、それとも力の抜けた顔が面白かったのかは、分からない。 大井は襟首に装飾されている白いスカーフを解いてするりと抜き取り、装甲を緩めて肩を肌蹴させる。 最後に頭に被さっていた布団を鬱陶しげに手で退かした。 もしかすると、暑かったのかもしれない。 「手、つなぎましょう……?」 呆然としていて言葉の意味を理解するのに少し遅れた。 掌印のように差し出された両手に自分のをそれぞれ合わせる。 大井の指と指の間に自分の指を挟み込み、全ての指が互い違いに合わさってから、 自分らは初めて手を握る事を覚えた赤子のように、一本一本確かめつつ手をやっと握り合った。 「あは」 久しぶりとも思えるくらいだった。 大井は、さながら錆びてくっついてしまった魚雷発射管から魚雷を抜くようにゆっくり腰を持ち上げた。 ずるりと引き抜かれて、今までじっとしていた反動か急に刺激が来る。 かと思えば、糸が切れたように体を落とした。 「んあっ!」 一度だけで滑りが回復したのか、規則的に上下運動を始める。 くちくちと、ぐちゅぐちゅと、音も変化していく。 自然と両手にも力が入ったり抜けたりし、それに反応して大井も握り返してくる。 「ぁ、あ! あん! 提督っ、どうですかぁ……? どうなんですかっ?」 「はぁっ……」 「気持ちいいですかっ、あ!」 「うっ、気持ち、良くないわけ……」 「そうですよ、ねえ、んっ、こんなに、硬くっ、してるんですから……」 自分のはとっくに限界まで硬くなっている。 やはり一回出したとは言え、それを感じさせない程、大井とは相性が良くなっていたようだ。 練習艦とは夜伽のいろはまで知っているものなのか。やはり敵わないな。 いや、そういう事は最近になって自分で予習していたのだった。 私より上であろうとする姿勢へ尊敬し、その裏に垣間見る慎ましい努力に微笑ましく思うのもつかの間、 指を絡め合う両手と形の合った性器で強く結ばれる事で、精神的にも昇り詰めるのは難しい事ではなかった。 ここで、大井の嬌声の中に、今度は大井の心の弱みを具現化した科白が混ざる。 「あっ! 提督っ、提督は、裏切りませんよねっ?」 正直、何を言っているんだろう、と思う。 裏切ったら沈めるだの、絶対に見捨てないだの、散々言い合ったのに。 自分らが互いに存在を必要としあっているのは、今分かった事ではないのに。 それでも、大井に蔓延る不安を打ち消す為ならきっちり応えてやる。 「裏切らない。っ……、私はここにいる、ずっと大井の傍にいる」 こうして言葉に出すと、自分の気持ちも更に骨組みを補強するように熱くなった。 それでも大井はまだ納得しないらしい。 「本当っ? っ、ずっと……?」 「ずっとだ」 「んっ、ふふっ、……ちょっと、嬉しい」 "ちょっと"だけなのか。 しかし、大井の口の端が持ち上がったり、締まりが強くなったりと、変化は"ちょっと"ではなかった。 嗚呼、やはり、二人とも、目に映っただけでは安心できないのだ。 目に映して、声を聞いて、体と心を絡めて、やっと心の震えは鎮まるのだ。 互いの存在を確認しあうようなこの応酬は、このひととき、"ちょっと"ばかりでなく。 「……ッ!!」 「ふああ……!!」 これからも、幾度となく繰り返すのだろう。 繋がった手と性器、腰に乗る大井の体重等の感覚を強く感じ、 目を瞑り、眉間に力を入れて達しながら、自分はそんな事を考えていた。 …………………… ………… …… ぱち、と目を開けるとまず飛び込んでくるのは、少しだけ茶色がかった綺麗な髪だった。 私の背中で両腕を固め、私の胸に顔を埋める大井は、目を覚ましているのか確認できない。 窓の外を見れば、夕方とも間違えそうな微妙な明るさの空と大きめの雲が広がっている。 今日は天気があまり良くないかもしれない。 億劫に思いながら右手で優しく目の前の頭を撫でる。 「提督? 起きてるの?」 腕の中から、普段よりゆっくりとした声がした。起きていたらしい。 大井が寝ている自分に何らかの行動を起こす事を期待して、 返事をせず、寝ぼけている体(てい)で頭をゆっくり撫で続ける。 「……愛してます」 軽い気持ちで藪を突くのは、確かに危険だった。 静寂にぽつとこの科白だけが残る。 温もりを抱いて眠りから覚め、安らいだ精神状態でこんな言葉を聞ければ、今日は普段より頑張れる。 「提督、やっぱり起きてますよね」 「……おはよう」 予想できず愛を囁かれて、反応するように頭を撫でる手が止まれば、ばれても仕方がない。 窓を見ながら空と大井に挨拶する。 「今日は夢を見なかったよ」 「……だからなんですか?」 「夢でもまた大井に会いたかったな、とね」 「虚像ですよ、夢なんて」 「……夢がないな」 起きたと分かった途端大井は素っ気なくなった。 かと思えば、私の背中に回す腕の力を強めてこんな事を囁く。 「それに、夢の私は断ったんでしょう?」 「戦時中だから、なんて理由で私は断ったりしませんよ」 自分の頭の中の書類に『指輪と書類一式の購入』と書いて重要の印を押しておこう。 大井がやったように、自分も抱きしめる力を強めて、ただこう呟いた。 「……私も愛してるよ」 胸に顔を埋めたまま、起床時間まで何分あるかと何度も問う大井を微笑ましく撫でつつ、 起床時間を過ぎればまた怒られると分かっていながら、自分は実際の残り時間より長い時間を大井に伝え続ける事にした。
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「よーし、今日の作戦はもうない。明日に備えて休め」 夜戦を終えて帰投した艦隊の旗艦から概ね良好との戦果報告を受け、 全ての艦に労いの言葉をかけ、この言葉を最後に提督は執務室に帰って行った。 それを皮切りに各々の面子も自室へと帰っていく。 「はー、今日も疲れたなーっと」 その艦隊の中にいた龍驤も疲れたと零しながら伸びをしただけで会議室を後にした。 ここからは艦載機の手入れをするなり寝るなり自由である。 (ちょーっち遅い時間やけど、外行って涼もう) 日付が変ろうとしている時間ゆえ、桟橋にも岸壁にも誰もいなかった。 外に出てきて鎮守府を振り返ってみると、もういくつか光を放出していない窓もある。 (でも提督は絶対起きてるんやろな) 書類関係の面倒臭そうな執務がまだ残っているだろうから、 任務を終えた第一艦隊の面子は眠ることができても、提督はまだ眠ることはできないだろう。 お疲れなこったと他人事のように考えつつフラフラと岸壁を歩いていると、 何か硬いものを踏んづけた。 足を退けて拾うと、それは最近建造された潜水艦「伊168」が持ち歩いていたものだった。 彼女はこれのことを確か「スマホ」と言っていたような。 「そういえばイムヤは今夜遠征だったっけ。 2時間ほどで帰ってくるとはいえ無用心やなぁ」 それを拾ってから、長い時間は経っていないが日付が変わった。 龍驤は人より好奇心が大きい。 そのため、目新しいものに自分の時間を奪われるのも無理はなかった。 テレビなどと違い画面に直接触るという操作には少しの慣れを要したが、 もうそれを色々弄くりながら1人笑うようになっていた。 今一度付け加えておくと、それは人(?)の私物なのだが。 「あっはっは! あーっ、ホンマおもろいなーこの話」 スマホにはごちゃごちゃとアプリが入っていて、 その中にある、笑える話をまとめたアプリを見ていた。 一通り楽しませてもらったのでアプリを閉じ、 他の面白そうなアプリを探していると一つ目に止まったものがある。 「……ん? Hな話?」 何の躊躇いもなくそれを指で触れて開いた。 そこには人によっては抵抗があるかもしれないタイトル文、 あるいは誰でも開いてしまいそうなタイトル文などが多く羅列していた。 このアプリを目にして頬を染める者、先ほどの龍驤のように笑う者など 人によって反応は異なるだろうが、龍驤は苦笑いという反応を見せた。 「うわぁ……、あんまりイメージできんけど、イムヤもこういうの見るんやなぁ」 しかし、あまり興味なさそうな顔で羅列している文章を流し読みしていた龍驤も 一つ気になるものがあったので手を止めた。 「『好きな人に胸を揉まれると大きくなる』?」 龍驤は日本では唯一のフルフラットの空母であると語られてきた。 他の多くの空母は豊満な肉体でこの現代に蘇ったのに対し、 龍驤だけこのような肉体として蘇ったのもそういう根拠があるためである。 だから少なくとも龍驤自身もそのことに関してはコンプレックスを持っていたのであるため、この話には食いつかざるを得なかった。 「……でも、実践してみる価値はありそうやねぇ。でも、誰にもんでもらえばええねん……」 確かにこれはなかなかの問題である。 この女の子しかいない鎮守府ではあるが、何も全員が百合キャラというわけでもない。 というかその話を聞いたことがないくらいだ。 かすかな希望といえば榛名姉さんくらいか。あの優しい榛名姉さんなら、お願いすればやってくれないこともないだろう。しかし…… 「せめて男がいればなぁ……」 と、龍驤が思った瞬間である。 唯一身近にかつ、絶対的な存在に気づいた。 「なんや、男いるやないか!! フフフ……、思い立ったが吉日やね!! 早速行動や、まずはアレとアレを用意して……と」 時刻ももうすぐ夜中の12時にさしかかる頃合いだろう。 他の艦娘に気づかれないように独自の準備を進め、そして装備が整った次第『ニヤリ』と微笑を浮かべた龍驤は、ある人物がいる部屋へと向かって行った…… ――――――――――――――――――――――――――――――――― ところ変わってこちらは提督室。 全艦娘が解散しても秘書艦だけは特別に仕事が残っている。 と言ってもお茶汲みや書類の確認など簡単なもので、あとは提督との雑談を楽しむだけだ。 ――駆逐艦『時雨』が今の提督の秘書艦である。 秘書艦といっても、作戦内容や戦況によってはコロコロと変わるものであるから、 その名前に対してその立場は不確定であることが多い。 このことを時雨本人はあまり快く思ってもいなかった。 が、それを口に出すわけにもいかず日々悶々とした日々を過ごしていた。 そして今日も1日が過ぎようとしていた。 「時雨、今日もお疲れ様。後はゆっくり休んでおいで」 「ありがとう。……提督」 「ん? どうした?」 「なぜ僕を秘書艦にしたの? 僕より有能な駆逐艦は沢山いるんじゃないかな。島風ちゃんとか雪風ちゃんとか」 「んー……島風はまだお子様な部分があるから仕事は頼みづらい部分もあるし、 雪風はこう……ドジな香りがするんだ」 「香り……?」 「そう……香りだ」 「……変態さんだね」 「なんだと?」 「あはは……ごめんね。少しからかいたくなってしまっただけだよ。じゃあ僕はこれでお暇するね」 と部屋を後にしようとしたときであった―― 「提督ー―――? お疲れ様です! お茶をお持ちしましたー……ってあれ?―――」 と、扉を開けて入ってきたのは龍驤であった。 もちろん時雨と提督は絶句してしまったのは言うまでもない。 「ど、どうしたの? 龍驤ちゃん」 しかし驚いたのは時雨たちだけではなかった。 龍驤自身も驚いていた。 「(どうして時雨がまだ部屋にいるん!? 時間的にはもう大丈夫なはずやったのに!)」 「龍驤ちゃん?……」 「(はっ! いけないいけない)イ、イヤー。実はウチも寂しくてのぉ、提督とお話したかったんやけど、まさか時雨ちゃんがまだいるとは思てなくてなぁ」 「あ、ごめん。そういうことなら僕ももう部屋にもどるとこだったから気にしないで。それじゃ」 「ほなきにせんどいてええよ。ほなゆっくり休みぃな」 「うん。お休み」 そう言い残し時雨が部屋から出て行ったのを確認すると、龍驤は提督に向かってグイグイと近寄った。 「提督、いきなりごめんなぁ……ホイ、とりあえずお茶でもどうぞー」 「あ、あぁすまないな、龍驤」 もらったお茶をグイッと一飲みしため息をついた時、龍驤が満面の笑顔でいることに気づいた。 「どうした、龍驤?」 「イヤ、嬉しいことがあったんよ」 「ほぉ、それは俺も気になるな。なにがあったんだ?」 「そうやねぇ、正確にはあったんじゃなくてこれからやね……」 「うん? どういうことだ……………!?」 その時であった。急に視界が曲がったと思ったら意識が急に遠のいてきた。 これは――睡眠薬か。 「龍驤お前……―――――」 提督の意識が落ちる前に見たのは龍驤の艶かしい笑顔だった……。 ――――――――― ……ズチュッ――― ズニュゥゥゥ………ズチュ――― 水音が混じった単調な音が聞こえてくる。 これは一体なんなのか? 睡眠薬の効果も薄れ始め、覚醒しつつある意識の中まず確認できたのは音であった。 そしてだんだんと手足の感覚が戻ってくる。 (手首に違和感……これは縛られているのか?) しかし縛られているといっても血流が止まるほどきつくもないが、結び目を解けるほど自由でもない。 (この状況、手が自由に動かせない今、全身の感覚が戻るのを待つしかない……か) と、思考を巡らせるまでに意識が回復した頃には温度の感覚も戻ってきた。 体が妙に生暖かい。これは―――人か? (しかしこの下腹部の妙な感覚はなんだ? まだ全身の感覚が戻らないのがもどかしい) (ああ、視覚も戻ってきた……) そして一回思いっきり目を瞑り、あけた瞬間目に飛び込んだのは、 艦娘というには程遠い一糸まとわぬ少女と呼ぶにふさわしい姿をした龍驤であった。 「な、お前、何やってるんだ!?」 「ん……ぁぅ……あ、提督。目が醒めたんやね」 「何のつもりだ、っう……」 よく見ると彼女は自分の陰部に提督の陰茎を差し込んでいた。 「こらやめっ……」 「んあっ、……はぁっ……。ねぇっ……提督も、気持ちいいっ?」 「ば……馬鹿っ、離れろっ」 「あはっ! ……こんなに、硬くして……説得力っ……ぁっ……ないでッ!」 自分の膝に手を置いてピストンしていたが、やがて体勢を変える。 さらに水音と快感が増した。 「んっ……ぃあ……んんぅ……んあっ、あっ」 「もう……出ちまうからっ……離れろッ!」 「ええん……よっ! 中に、出したってぇ……っ」 喘ぎのテンポも上がっていく。 「ダメ……っだ! 龍驤っ!」 「いいんやっ! 出してもらうでっ……提督の……精液っ……あっ」 正直これ以上は持たない。 それぐらい龍驤の腰使いは激しかった。 龍驤に促されるままに提督は装填した弾丸を砲撃した。 「う……くっ! ……出るっ!」 「ウチも、イクでっ……んっ……はぁっ! ……イク……イクゥゥゥゥゥ!! ……」 ビュルルルル!!――― 熱い弾丸は龍驤の最奥に注がれる。 最奥で弾丸を直撃した龍驤もそれにやられて果てることとなった。 「はあぁっっ……んあああぁぁぁ! でてりゅうぅっっ! ていとくのだんがん、いっぱいでてりゅでぇっっ! あはぁっ!!」 ―――「はぁっ……はぁっ」 「気持ちよかったでぇ……提督……これでウチの胸も大きなって『ぐらまらすなぼでぃ』になるんやろなぁ……フフ……」 「お前わざわざそんなもののために俺を……」 「あー、そんなものとはヒドイなぁ、提督ゥ……。ほな! じゃあもう一回やな!」 「あ……やめっ! ……あっ! ……」 「凄いでぇっ! 提督の出したお汁と、ウチのお汁が混じってすごぉくヌルヌルでさらにキモチイやんけっ……んぁっ? あはっ!?」 ―――ズチュっ! ジュボォっ! ビチャっ! 提督の陰茎が龍驤の膣をかき回す。 1回目よりも2回目の方が龍驤の言うとおり、愛液と精液がローション代わりになって、余計龍驤の膣の感触を際立たせる。 いや、それだけではない。龍驤が腰を浮かせるたびに漂ってくる、 龍驤の女の子の甘い匂いと愛液の淫猥な匂いが混じって麻薬のごとく理性を麻痺させる。 「体中も汗とお汁で一杯やっ! ウチ……あっ! ……こんなの初めてやっっ!! 絶対おかしなる……でっ!!」 先ほどよりもさらに深く腰を埋めてくる。 陰茎の先端にコリッとしたものがあたる。 子宮口だ。 「あはっ! しきゅう!! コツコツ……コツコツって!! お腹が持ち上げられてっ!! しあわせなのぉぉぉっっ!!!」 「りゅう……じょうっ!! 俺もぅっ……ダメだっ……また出るっ!! ……」 「ええよっ、出してっ!! ……ウチの中に出してぇぇっっ! しきゅうにだしてぇぇぇっっっ!! しきゅうがっ……ていとくのっ……せーえきのにおいがするまでだしてぇぇぇぇっっっ!!」 もう提督には耐えるすべなどなかったのだ。 まるで龍驤の子宮は己の意思を持っているかのごとく収縮を繰り返し、提督の精液を吸おうと亀頭に密着し離れない。 さらには膣はウネウネと動き、陰茎を自在にしごき、絞り出そうとしている。 「あぁっっ!! でるっ!!」 「イク……イクッ……イクイクイクイクイクぅぅぅぅっっっっ!!」 ブビュルルルルルルルッッ!! ―――「あはぁん……せーえきぃ……てーとくのせーえきすごいでぇ……」 「りゅう、じょうっ……!」 ここまでされるとさすがの提督も体は正直だった。 もはや瞳孔が開ききっているかの如く、龍驤の目は据わっていた。 しかしその姿はとても美しく、可愛くもあり――淫猥すぎた。 これは、完全に快楽に堕ちた者の目だということを提督は知らない。 そして提督の陰茎は再び元気を取り戻した。 「すごぉいっ!! 提督、まだいけるんやねっ!! ウチ、まだ全然たりひんわっ!!」 「りゅう……じょうっ……―――」 そこで提督の意識は切れた。 あとは無限に続く快楽に身を任せるだけだ。 ドロドロに混ざった淫液。その匂い。 汗と淫液で濡れたお互いの体。感じる他人の体温、息遣い。 体を重ねるということはこんなにも幸せなのか。 こんなにきもちのいいことが永遠に続く。 それはとても幸せなことだった……。
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登録日:2022/03/31 (木) 23 01 00 更新日:2022/04/01 Fri 20 34 32NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 イベント海域 ナ級祭り 空母棲姫 艦これ 艦これアーケード 飛行場姫 駆逐棲姫 高難易度 いいですか、落ち着いて聞いてください。 1MYBフレームとグッズを狙っていたあなたの財布は、既にジリ貧です。 艦これアーケードの期間限定イベント海域。 開催期間は2022年3月17日(木) 7 00~ 4月12日(火) 23 59までを予定している。 - 目次 【概要と海域の特徴】 【この海域にて追加されたシステム】◆戦況変化 【特効艦娘一覧】 【報酬関連】 【海域一覧】E-1 E-2 E-3 掃討戦 【概要と海域の特徴】 2021/3/15にC2機関のツイートとアーケード公式にて発表された、ブラウザ版のそれをモデルとしていないオリジナルのイベント海域。 アーケードオリジナルのイベント海域は今回で三回目の開催となる。 今回のイベントは通常の戦闘と輸送作戦が混在したE-1~3で構成される、合計3海域の構成となっており 連合艦隊を編成する海域や、ダブルゲージ、ギミックゲージの類は採用されていない。 各海域は通常海域の5-3と同様に1つの海域で2通りの作戦が設定され、どちらか片方を選んで戦力ゲージを減少させて作戦を進めていく。 戦力ゲージは1つの海域で共有しているためどちらの作戦を選んでも構わないが、敵編成や出撃制限、ドロップテーブルに関しては作戦ごとに異なっている。 また、アーケードでは数少ない甲乙丙難易度の設定がされていないイベント海域でもあるが 後述するシステムにより、違った形で難易度が設定される仕様となっている。 なおこの項目では便宜上、海域タップ後に表示される左側の作戦を「E-〇-A、作戦A」、右側の作戦を「E-〇-B、作戦B」として表記する。 【この海域にて追加されたシステム】 ◆戦況変化 作戦進行の状況による戦況の変化。具体的には戦闘結果により3通りの戦況が用意され、敵編成や敵旗艦のステータスに変化が生じるシステム。 例えば初期の状態では「敵戦力ニ変化ナシ」、という実質的な難易度乙の敵編成となっているが S勝利が続くと高難易度の編成、隻数となる「敵艦隊ノ増援ヲ確認」という、難易度甲に相当する敵編成に修正されたうえでの出撃となる。 「変化ナシ」の状態でもD~E敗北が続いた場合は「敵戦力ノ漸減ヲ確認」という、実質的な難易度丙による出撃となり この難易度でS勝利が続いた場合は「変化ナシ」に難易度が戻る…ということになる。 勝利や敗北でどの程度難易度が変動するかは不明だが、道中から主力艦隊まで完全勝利Sを貫いた場合は、ほぼ確実に難易度が上昇する模様。 最初から難易度が選択できないデメリットがあるものの、沼る心配や甲種勲章を気にする必要がなく、配布される報酬も全ての提督が同一になっている。 【特効艦娘一覧】 ◆E-1 駆逐艦 朝霜、清霜、霞、神風 軽巡洋艦 大淀 重巡洋艦 足柄(E-1-Aのみ) ◆E-2 駆逐艦 初風、雪風、天津風、時津風、浦風、春雨、神風 水上機母艦 千歳 ◆E-3 駆逐艦 曙、潮、初春、初霜、霞、長波、朝霜、清霜、島風、春風 【報酬関連】 今回は新艦娘として神風、春風が参戦し、限定フレームは本イベント海域での邂逅に限り 番傘と桜の意匠が描かれた「船団護衛作戦フレーム」が排出されるようになる。 例によって建造では同フレームの対象とはならず、大和や大鳳などのフレームカードは排出されない。 【海域一覧】 E-1 詳細 ・南西海域哨戒(消費GP300) ☆6 作戦A 南西海域の哨戒を実施する! 哨戒部隊、出撃せよ! E-1-A出撃制限:なし 作戦Aは道中に潜水艦が出現せず、軽巡ツ級elite旗艦や重巡リ級改flagship旗艦、軽母ヌ級改flagshipの艦隊が登場する 戦艦の出番こそないもののこの時点で火力の高さを感じさせられるが、駆逐ナ級後期型も目立つようになるので従来よりも攻略に時間を要する可能性もある。 主力艦隊旗艦は軽巡ホ級flagshipだが、2番艦以降はエリツや駆逐ナ級後期型eliteで固められており、近距離時での火力が高くなっている。 ホ級の場違い感よ ただ、消費GPが少なく最短2周で攻略が可能なので、攻略はしやすい。 作戦B 南西海域の哨戒を実施する!敵潜水艦群を 捕捉。対潜哨戒を実施せよ! E-1-B作戦出撃制限:軽巡1隻以上、駆逐艦2隻以上 作戦BはAとは違い、敵編成は潜水艦のみが出現する海域となっており 道中に潜水ソ級eliteを旗艦とした4~5隻編成の艦隊が4隊出現する。 軽母や水母を編成に加え、道中2~3艦隊を狩れば2周で突破できる海域なので、航空攻撃で事前に出鼻をくじけば早期に決着を付けることも可能。速度を我慢できるなら伊勢型改二の5スロに対潜機体を満載するのもアリ。 主力艦隊旗艦は潜水ヨ級flagshipで、増援難易度の場合は6隻編成となるため時間がかかることもあるが、戦い方に変わりはないので 対潜戦闘に慣れていれば難しくはない海域となっている。周回ついでに新艦娘のレベリングも十分可能。 なおE-1のドロップテーブルはE-1-Aに大淀、香取、鹿島、明石、伊401といったレア枠が採用され E-1-Bはそれら艦娘が出ない代わりに、照月、初月、速吸と邂逅する機会がある。 報酬は12.7cm連装砲A型×2、家具コイン200、特注家具職人。周回クリア報酬で家具コイン100 E-2 詳細 ・発令!船団護衛作戦(消費GP400) ☆8 船団護衛作戦が発令された!戦略重要 拠点へ向かう輸送船団を護衛せよ! E-2-A出撃制限:駆逐艦2隻以上 E-2-B出撃制限:軽巡1隻以上、駆逐艦2隻以上 TP値:570 作戦A 道中は軽巡へ級flagshipや駆逐ハ級flagshipでTP値を稼ぐことも出来るが、中には空母ヲ級lagshipや戦艦ル級flagshipなど輸送作戦には厳しい艦も含まれている。 理論上は初期TP値80以上に調整し、道中全滅、海上のドラム缶全回収とした場合は2周で突破が可能だが、残り時間との戦いも念頭に置かなければならない。 主力艦隊旗艦は揚陸地点からおよそ8時の方向に出現する潜水ソ級elite。増援の場合はまた6隻編成の潜水艦隊が相手となる。 道中艦隊への火力と主力艦隊への対潜の両立といった点から、伊勢型改二を編成すれば比較的楽に突破することが可能となっているが 1戦闘当たりの航空攻撃の手数も考えると、駆逐艦や軽巡の対潜装備も要調整。 ドロップテーブルに採用されている艦娘は吹雪型、雪風、初月、千代田など。 作戦B 道中は潜水ソ級の潜水艦隊2隊に、フラル旗艦、輸送ワ級flagship旗艦の編成が待ち構えており 一見TP値が稼ぎやすいように見えるが、時間がかかる対潜戦闘に高耐久な輸送艦、ル級旗艦編成を考えると作戦Aより足止めの要素が強い。 ではこの編成を突破した先に待ち構える編成はというと… 主力:水母棲姫(耐久680、先制雷撃あり)、空母ヲ級改flagship×2(装甲ゲージあり)、軽巡ヘ級flagship、駆逐ロ級後期型elite×2 随伴:空母ヲ級改flagship(装甲ゲージあり)、空母ヲ級flagship、重巡リ級flagship、軽巡ヘ級flagship、駆逐ロ級後期型×2 編成だけなら過去のイベント海域でもありがちな面子だが、問題はこの海域が輸送作戦という事…。 普通に戦うだけでも高難易度であり、上記編成に対して輸送作戦を考慮した装備と編成で挑むことになる…という苦行が待ち構えている。 輸送作戦ではS勝利を取らなければ出撃中に稼いできたTP値は削られてしまい、そういった点でも急激な難易度の上昇を感じさせられるが 勝てるのであればともかく、選ぶとすれば残りTP値が少ない時に止めを刺す意味合いで出撃すれば、装備枠にも余裕ができるかも知れない。 安定した突破を実現したい場合は作戦Aを選択することが定石となるが、作戦Bのドロップテーブルは 浜風や島風、天津風、秋津洲などが採用されており、彼女たちのフレームカードを狙う場合は本作戦の選択が必須となる。 報酬は12cm単装砲改二x2、戦略ポイント500 周回クリア報酬で戦略ポイント200 E-3 詳細 ・春風船団を護衛せよ!(消費GP450) ☆10 泊地あり 出撃制限(両作戦共通):軽空母1隻以上、軽巡1隻以上、駆逐艦1隻以上 作戦A 敵飛行場より敵機が発進している模様。 敵基地を撃滅し春風船団を護り抜け! 作戦Aの道中は潜水艦が出現せず、軽巡ツ級elite旗艦、戦艦ル級elite旗艦、空母ヲ級elite旗艦、空母ヲ級flagship旗艦の艦隊が出現するが 全ての艦隊の駆逐艦枠に対し、駆逐ナ級後期型や駆逐ナ級後期型eliteが採用されている。 ナ級後期型はアーケードでも例にもれず装甲と火力、耐久がツ級並み、雷撃は100を超える安定の艦種詐欺艦だが、近距離サークルに入らなければ砲撃される心配はない。 そして作戦内容にも記載の通り、主力艦隊旗艦は飛行場姫。 主力:飛行場姫(耐久630)、護衛要塞(耐久166)×5 随伴:駆逐棲姫(耐久370)、軽巡ツ級elite、駆逐ナ級後期型elite×4 編成はこのように飛行場姫は代わり映えしないものの、随伴艦はヲ級でもル級でもなく、イベント常連の駆逐棲姫が随伴艦隊へ参戦する。 彼女は過去の例で行くと制空を取り、特効駆逐などに水上電探を装備させて命中率を底上げする戦法などが取られていたが、問題は「陸上型敵艦の随伴」に参戦しているという点。 味方編成は必然的に対空CI要因、そして三式弾やロケランなどの対地装備で固めた艦娘が必須となり、電探を装備する枠が確保し辛く また僚艦のナ級後期型もニ級ほど簡単に沈まないばかりか、駆逐棲姫の雷撃カットインの対象にもなりえるため、飛行場姫の戦闘に慣れていても雷撃で大破する可能性が高い。 その結果、飛行場の攻撃を避けても、あるいは彼女に勝ったと思ったらメスガキ艦にわからせられていたアケ提督もしばしば…。 火力要因としては回避を優先する場合はダズル3積みの金剛型改二2隻、道中の潜水艦対策も兼ねたい場合は伊勢型改二、資材と回避に自信がある場合は大和&武蔵が 対空CI要因には21年末に実装され、CI発動率と機銃CIによる撃墜率がブチ壊れている摩耶改二などが候補に挙がる。 ますます秋月型の立つ瀬が無くなるとか言うな 後述する作戦Bと違って装甲ゲージ持ちはいないので特効装備さえ完備していれば勝てなくもないが、海域の選択はお好みで。 作戦B 台湾方面への船団護衛を実施、敵機動部隊を 撃滅し、航路の安全を確保せよ! 作戦Aとは違い道中には潜水ヨ級flagship旗艦の潜水艦隊が2隊、後は駆逐ナ級後期型eliteが含まれたツ級やヲ級が旗艦の艦隊が出現するのだが 作戦Bのみ敵編成に駆逐ナ級後期型flagshipも含まれるようになる。当然eliteより高性能で、火力は91、雷装123…という近づくことも憚られる相手。 道中の敵潜水艦隊は、旗艦を駆逐艦にして作戦開始後全速力で上にある小島上部分まで進むようにすれば戦わなくて済む。 主力艦隊旗艦は空母棲鬼。対地装備がほぼ必須といった制約はないものの、編成は 主力:空母棲鬼(耐久470、金色装甲ゲージあり)、空母ヲ級改flagship×2(装甲ゲージあり)、重巡ネ級elite、駆逐ナ級後期型flagship×2 随伴:駆逐棲姫(耐久440)、軽巡ツ級elite、駆逐ナ級後期型flagship×4 と、作戦Aに負けず劣らずの高難易度を誇っている。 旗艦は中破にさせてしまえば攻撃不可能となるが、装甲ゲージ持ちが3隻も混ざっていることもありダメージの累積には時間を要する。 その上、この海域の空母棲鬼は戦力ゲージ半分以下の際にダメージを与えると 主力:空母棲姫(耐久540、金色装甲ゲージあり)、空母ヲ級改flagship×2(装甲ゲージあり)、重巡ネ級elite、駆逐ナ級後期型flagship×2 彼女と入れ替わる形で空母棲姫が海域を走る艤装に対して空中から出現して搭乗し、編成が差し変わるばかりか僚艦ごと完全回復する…という インチキ効果 を発動する。 当然戦闘終了寸前であっても、一から上記の編成を相手にしなければならなくなる。 空母棲鬼/姫の航空サークルは回避が極めて困難に思われがちだが、艦隊にサークルが接近したら船速を一杯ではなく5速程度で待機し その後、ある程度サークルが侵食した時点で一杯にして引き離す…という戦法で航空サークルの回避が可能となるため、慣れていれば航空を受ける可能性も低くなるかもしれない。 随伴艦隊は作戦Aと同様に駆逐棲姫が参戦し、対陸上型の戦闘ほど行動可能な範囲が狭くないため同艦隊から離れることも可能だが それでも雷撃サークルの対象になる可能性も捨てきれず、何よりしれっと駆逐ナ級後期型flagshipが編成に含まれているので、そういった点にも難易度の高さが際立つ。 相変わらずの高回避力で全艦一斉射撃すらカスダメにしてくることもあり、駆逐棲姫撃破は考えないほうがいい。 味方編成に関しては道中対潜戦闘も兼ねて伊勢型改二、雷撃のダメージに期待したい場合は特効艦である島風を駆逐艦枠に 軽巡には大淀改や、夜戦火力の高い神通改二などが候補として挙げられる。 また、高錬度の伊勢型改二の艦爆は装甲持ちの敵に対して高い効果を期待できる。道中で敵潜水艦隊をやり過ごせるならこちらを採用するのもあり。 ドロップテーブルに関しては作戦Aだと熊野、作戦Bだと高雄型…といった差異があるが 作戦Bのみようやく龍鳳に改装できる大鯨と邂逅可能となっている。余裕があれば狙ってみよう。 報酬は甲標的丙型、家具コイン200、戦略ポイント500、戦果2000 甲標的丙型は今回が初登場の装備となる。 掃討戦 詳細 ・春風船団を護衛せよ!(消費GP200) ☆10 残存する敵潜水艦を掃討し、 船団護衛作戦を完遂せよ! 出撃制限:駆逐艦1隻以上 恒例のチャンスタイム。編成はその時点での難易度で編成が決まり、増援アリの場合は 潜水ソ級elite×2、潜水ヨ級×2、潜水カ級flagship×2 と、掃討戦では初となる潜水艦隊が相手となり、戦闘終了後は神風か春風/同改が確定で邂逅する。 追記・修正はE-3-AorBを初見でS勝利出来た方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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1 汚い提督を見つけたので虐待する事にしマース。 比叡に見つかるとまずいので鎮守府に連れ込む事にしマス。 嫌がる提督をバスルームに連れ込みお湯攻めデス。 オー裸の付き合いです。 でもね提督、私の方が恥ずかしいんだヨ? 充分お湯をかけた後は、イギリスから取り寄せた薬品を提督の体中に塗りたくりゴシゴシウォッシング。 提督と同じ石鹸のにおい……うぅ、さっきから恥ずかしすぎて、私のぼせてしまいそうデス。 薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻めデース。 お湯攻めの後はふかふかの布でゴシゴシと体をこすりマス。 ちゃんと拭かないと湯冷めして風邪をひいてしまいマス、健康第一が私のモットー! それにしても提督の肌は綺麗で、ジェラシーしちゃうネ。 風呂場での攻めの後は、提督の髪にくまなく熱風をかけマス。 バーット! 私の提督への愛はもっと熱いヨー! 触ると焼けどしちゃうんだからネ!! その後には、私が腕によりをかけたご飯でディナーデス。 美味しいかなんて聞きません、私が作ったんだから当然デリシャス! 食後には紅い飲み物を淹れて二人で飲みマス、ティータイムは大事にしないとネー。 もちろん、イギリスから取り寄せた私の秘蔵の紅茶、比叡達にも飲ませた事の無い逸品デス。 その後はプラモデルを使ってブンドド! デス。 私との激しいバトルで提督の闘争本能を著しく刺激させ、体力を消耗させマス。 私も専用のガンダム欲しいヨー! 石破ラブラブ天驚拳撃ちたいヨー! ぐったりとした私と提督は、ベッドの上にふかふかなマットをしいただけの質素なお布団に一緒に入り寝るまで監視した後に提督にキスして私も就寝しまシタ。 「アイラブユーだよ、シン」 金剛による苛烈な虐待。 これには比叡も思わず失神。 2 あらあら大変、汚い提督を見つけちゃった。 他の人に見つかっちゃうといけないから、鎮守府につれて帰る事にしまぁす。 嫌がる提督をお風呂に連れ込んでお湯攻め開始よぉ。 女湯は落ち着かないのかしら? それとも私とお風呂に入る事が恥ずかしいのかしら? 後者だったら……うふふ、嬉しいわ。 そうでなくとも大丈夫よ、ここには私と提督しか来ないから、駆逐艦に欲情するだなんて変な噂が流れる心配も無いわよ。 いっぱいいっぱい洗って、よごれを落としましょ。 そうしないとにおいが消えないわ。 お風呂の後には、しぶしぶだけど他の女が作ったおいしくないご飯を食べさせます。 ごめんなさい、次からは私がおいしいご飯を準備するから我慢してね。 提督は両手が使えない状態だから食べさせてあげるわ。はい、あーん。 そしてぇ、この白い飲み物は口移しで飲ませあげます。 私の舌、噛んじゃダメよ? その後は……うふふ、内緒よ。 ぐったりとした提督がちゃんと寝るまで監視した後、私も就寝。 鍵は掛けたから誰にも邪魔されないわぁ、おやすみなさい提督。 「提督、好きよぉ……」 個人的に一番危ない艦娘だと思う荒潮ちゃん。 前回の話にヤンデレ要素を加えようとしたけど大して加わってなかったぜ!
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かく‐ど【角度】 1 二つの直線や平面が交わって作る角の大きさ。単位はラジアン・度・分(ふん)・秒。 2 物を見る方向。また、物を考える立場。「角度を変えて撮影する」「あらゆる角度から検討する」 namaにおける角度 komeでは艦これイベントのフィニッシャーが魚雷カットインを放った時に用いられる。 艦これイベントのボスは大抵耐久が高く装甲も厚い、さらには随伴艦も強いため、艦隊全員の総攻撃で挑まねばならない。 夜戦でこちら側の最後の1人まで攻撃の順番が回ることも決して珍しくなく、こちらの最後尾が敵の旗艦にとどめをさすことになる。 その際にこちらの最後尾のフィニッシャーが敵の随伴艦を狙ってしまうと角度が足りなくなってしまう。 魚雷カットインの軌跡のことを角度と呼んでいる。
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CV Illustrator 史実情報 台詞一覧 同型艦 コメント タグクラウド 関連ページ autolink CV 佐倉綾音 Illustrator bob 史実情報 1920年、新たに整備された八八艦隊計画に基づいて5500t型軽巡の最終グループとして起工した軽巡。設計は平賀譲造船艦。 当初の計画では長良型を上回る8隻の建造が予定されており、もし計画のとおりに全艦の建造が為されれば、帝国海軍軽巡洋艦の一大グループになる予定だった。 しかし、ワシントン軍縮条約による八八艦隊計画の放棄に伴い、川内型の建造は3隻で終了した。 生まれなかった妹たちの名前は加古、綾瀬、水無瀬、音無瀬などが予定されていた。このうち四番艦加古のみ、予算と名称が古鷹型重巡加古に流用されている。 他の5500t型軽巡との見分け方であり、最大の特徴は艦前方に背の高い煙突が一本追加された四本煙突形状。(ただし川内のみ後の改装で一番煙突を短縮し全ての煙突の高さを揃えてしまっている) これは八八艦隊計画完遂の暁には重油消費量が増大する可能性があり、その対策として石炭と重油を混ぜて焚く「混焼缶」を増やしたために、発生する煙の量が長良型より増えた結果である。 なお、他の川内型と川内を見分けるのも結構簡単で、三番艦の那珂ちゃんが就役時から、二番艦の神通が美保関事件以降は吹雪型などに見られるダブルカーヴド艦首を装備していたのに対して、川内のみが一号機雷(*1)を乗り切ることを想定した、オリジナルのスプーン艦首なのである。 川内は1922年2月に三菱長崎造船所で竣工した。その後は軽巡が長らく建造されなかったこともあって、新鋭艦として長らく水雷戦隊や各種戦隊の旗艦を務めることが多かった。 そのため、前モデルの5500t軽巡各型に比べると川内型は装備も非常に充実していた。 ちなみに、姉妹艦二隻は開戦直前に九三式酸素魚雷の発射能力を持つ四連装魚雷発射管が装備されたが、何故か川内だけは装備されておらず、就役当初からの連装魚雷発射管4基のまま運用された。 川内より艦齢の古い阿武隈にこの改装が施されたのを見るに、おそらくは凌波性向上に拠る航洋性の高いダブルカーヴド艦首艦が優先されたのであろう。 開戦時は第1艦隊第3水雷戦隊に旗艦として編入(配下に第十一駆逐隊や第十二駆逐隊、第十九駆逐隊、第二十駆逐隊を持つ)されており、緒戦ではマレー方面の上陸輸送船団の護衛任務に当たり、1941年12月19日にはコタバル沖にてオランダ海軍潜水艦O20を搭載機の九四式水上偵察機が爆撃。 翌1942年1月には、航空基地建設資材を搭載した船団の護衛中、同輸送船団を襲撃した英豪海軍との夜戦であるエンドウ沖海戦が発生。この海戦で川内は白雪らと共に英駆逐艦サネットを撃沈、同ヴァンパイアを追い払った。 同年6月にはミッドウェー海戦にも参加し、その後はインド洋での通商破壊やガダルカナル島砲撃にも参加。 11月の第三次ソロモン海戦においては第二夜戦に参加し、米戦艦ワシントンのレーダー射撃を受けるも、大した損傷もなく終わっている。 1943年、第3水雷戦隊が第8艦隊に編入されたことにより、川内も第8艦隊に編入。メウエパセージ港で爆撃により大破した青葉のトラック泊地への曳行やラバウル方面への輸送任務などに携わっている。 同年11月、ブーゲンヴィル島への上陸を行おうとしていた米輸送船団の襲撃艦隊に時雨、五月雨、白露を率いて参加。 襲撃を阻止する米艦隊との夜戦、ブーゲンヴィル島沖海戦の中で、川内は時雨と何度か衝突しかけ、その末に米駆逐艦群の集中砲火を浴びて射撃管制装置の故障、航行不能となった。 缶への真水供給も絶たれたが、艦長らはなおも諦めず、残った無事な缶を破壊覚悟で海水で焚き、再度の突撃を企図。 川内は黒煙を濛々と噴き上げながら再点火したが、そこへ再び集中砲火を浴び、さらに応急班の報告で推進軸破損が判明。 もはや打つ手がなくなったため総員退艦が命ぜられ、川内はそのまま傾斜を増すと静かに沈んでいった。1943年11月2日沈没。 司令官や幕僚、乗員たちは潜水艦に救助された。また一部乗員は短艇を漕ぎ、200kmもの道のりを6日かけて突破。哨戒機の度重なる機銃掃射を浴びて死者を4人出しつつも生還した。 ミッドウェー海戦以外はすべての戦いが夜戦であり、帝国海軍のお家芸たる水雷戦闘を数多く経験した、ある意味では幸運な艦であった。 彼女が夜戦キチガイなのは、夜戦に始まり夜戦に終わったその戦歴に起因するのかもしれない。 なお、アップデートにより新規で追加された艦娘はほぼ必ず「どこぞの夜戦バカ」として名前を出す。史実で絡みの無いにも関わらずである。何故だ。 台詞一覧 状況 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 自己紹介 川内、参上。夜戦なら任せておいて 川内は太平洋戦争で参加した主な実戦4回のうち3回が夜戦だった。意味深 秘書クリック会話① なに?夜戦? 川内に限らず、当時の日本海軍水雷戦隊は夜間肉眼で敵を早期発見し先制攻撃をかける夜戦を得意とし猛訓練を積んでいた 秘書クリック会話② まあそう焦んないでよ。夜は長いよ? 意味深 秘書クリック会話③ 夜はいいよね。夜はさ 戦績表示時 提督に連絡があるみたいよ? 編成選択時 川内、水雷戦隊出撃します! 装備時① 強化してくれるの?ありがとう 三姉妹の中で何故か川内だけ酸素魚雷(用の四連装発射管)を搭載されないなど、改装に関して意外に不遇 装備時② これで、またバリバリ夜戦ができるね 意味深 装備時③ 早く夜戦~! 意味深 (マップ選択・資材発見・修復剤使用・装備開発と装備時③は共通) ドック入り 朝、か…。少し休んでくるね ゆうべはおたのしみでしたね ドック入り(重傷) さすがにへとへと…。ちょっとドック入りするね ゆうべは(ry 建造時 新しい艦が参加しましたね 艦隊帰投時 艦隊が帰投したね。戦果はどうかな? 出撃時 絶対夜戦してよね?約束よ? 意味深 戦闘開始時 砲雷撃戦、用意!てーっ! 攻撃時 突撃よ! 夜戦開始時 やったぁ!待ちに待った夜戦だぁ! 意味深 夜戦攻撃時 さあ、私と夜戦しよ! とても意味深 MVP時 当然の結果ね。いいのいいの。そんなに褒めなくっても 被弾小破① わぁっ!? 被弾小破② やったな~! 被弾カットイン きゃあぁ! 撃沈時(反転) もっと…夜戦で…暴れたかったなぁ… 意味深 同型艦 川内川内改二 ― 神通(神通改二) ― 那珂(那珂改二) コメント 最新の30コメントを表示しています。 艦これ始めて最初に建造して出てきた子だったから、友人に言われるまでレア度に気づかなかったわ… -- (名無しさん) 2014-02-22 00 58 10 ほんと出にくかった。神通と那珂バリバリダブってく中で2-3回してたらドロップした -- (名無しさん) 2014-02-24 01 36 35 物欲センサーは今日も正常です3‐2入っちまったから明日は全力回転 -- (名無しさん) 2014-02-24 23 43 27 カッコカリ台詞「提督?どうしたの、そんなに赤くなって? ははーん、さては私と夜戦したいんだな!」 -- (名無しさん) 2014-03-05 23 01 50 川内は出たらホイホイ落ちたけど那珂チャンがなかなか出て来なかった…出る人は出まくるけど出ない人は全く出ないみたい -- (名無しさん) 2014-03-12 08 42 20 神通と那珂はやたらでるけど川内はまったく出ない。この3隻、2隻までなら出やすいみたいね。もう川内が都市伝説に思えてきたよ -- (名無しさん) 2014-03-15 20 18 52 2-1-A でやっと出たわ -- (名無しさん) 2014-03-17 22 13 25 Lv19, -- (名無しさん) 2014-04-05 16 26 09 ↑ミスったごめ。Lv19改直前でロスト。直後のデイリーであっさり再着任。ウチは川内型は出やすいみたい。^^; -- (名無しさん) 2014-04-05 16 28 19 上の台詞一覧反転表示したら「意味深」がいっぱい出てきた・・・w -- (名無しさん) 2014-04-05 16 33 08 3-3まで攻略して金剛型コンプして提督Lv41なのにいまだに出ない禿げそう。 -- (名無しさん) 2014-04-05 20 49 27 金剛型コンプした司令Lv50だけど川内が出ないせいで未だに第3艦隊解放できないw -- (名無しさん) 2014-04-07 14 49 01 一番最初に手に入れた軽巡なんで神通共々お世話になってます…でもなぜか那珂ちゃんだけ出ないんです -- (名無しさん) 2014-04-11 17 12 31 どこぞのPSOみたくIDで偏りでもあるのか……? -- (名無しさん) 2014-04-20 14 54 31 建造、キラキラ、周回なにやってもでない。もうやだ -- (名無しさん) 2014-04-30 19 08 23 夜戦だけじゃなく、マラソンも得意だったのか。え!それは違う? -- (名無し) 2014-05-22 21 31 22 なぜ、他の姉妹は改二あるのに、この娘だけ無い!? -- (名無しさん) 2014-05-26 20 15 51 だいたい活躍してる艦から改二になる(例外あり)ししゃーない -- (名無しさん) 2014-06-05 00 30 44 川内は、我が鎮守府所属軽巡で最初に改装完了した。 水雷夜叉戦隊のエース -- (タッキー杉本) 2014-06-09 20 07 25 改二ktkr! -- (名無しさん) 2014-06-11 13 37 32 これで三姉妹揃って改二だな! -- (名無しさん) 2014-06-11 14 10 50 やっと来たか、Lv60まで上げたし大丈夫やろ(ドヤ顔 -- (名無しさん) 2014-06-11 19 07 31 那珂ちゃんLv48だったし、神通さんLv60だったから55あたりで手を打ってくれると嬉しい・・・ -- (名無しさん) 2014-06-15 16 36 34 神通の武功には叶わないから、神通より下はありえないと思う 予想では65か70 -- (名無しさん) 2014-06-15 23 42 31 完全にイケメンニンジャですわww -- (名無しさん) 2014-06-20 16 25 54 レベルは既に達していたので早速改造、凛々しいな~コレ。でも初期装備が照明弾と探照灯ってどんだけ夜戦好きやねん^^; -- (名無しさん) 2014-06-21 15 48 38 川内の扱いひどすぎ、夜戦ばかでもいいじゃん -- (名無しさん) 2014-07-07 18 30 45 最初の方に出たんだけど、沈没・・・任務クリアできない -- (名無しさん) 2014-08-06 10 52 03 セリフ解説の反転www -- (名無しさん) 2014-08-17 00 30 48 意味深多すぎだろww -- (名無しさん) 2015-02-06 22 14 21 名前 コメント すべてのコメントを見る タグクラウド 艦娘 駆逐艦 軽巡洋艦 重巡洋艦 戦艦 装備娘 軽空母 睦月型 建造 潜水艦 朝潮型 球磨型 長良型 正規空母 特型駆逐艦 開発 千歳型 妙高型 暁型 川内型 吹雪型 高雄型 最上型 金剛型 伊勢型 白露型 小口径主砲 大和型 阿賀野型 陽炎型 航空戦艦 翔鶴型 祥鳳型 期間限定海域 装備 天龍型 利根型 飛鷹型 青葉型 大口径主砲 水上機母艦 扶桑型 応急修理要員 長門型 古鷹型 艦上戦闘機 間違った報告を入力したので消去 巡潜3型 任務 遠征 イオナ 綾波型 霧 三式潜航輸送艇 巡潜乙型 家具 ぷらずま 海大Ⅵ型a 巡潜乙型改2 島風型 魚雷 天城型 夕張型 中口径主砲 誤ったコメ投稿をしたため削除 関連ページ 初心者向け攻略 改造Lv早見表 基礎知識 雑学(艦名) 俗語辞典 任務(クエスト) 明石改 時雨改二 新規向けページ 明石 那珂 艦船/一覧 川内改二 矢矧 阿賀野 夕張 綾波 青葉 加古 長月 磯波 61cm四連装(酸素)魚雷 雑学 データ_艦船2 解体 61cm三連装魚雷 データ_艦船21 艦娘データ(軽巡洋艦) 艦娘一覧 データ_艦船1-50 ▼wikiレンタル代価広告
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艦娘だって,提督だって人間だ。夜が大好きなあの軽巡がいなかったら, 夜の鎮守府には寝息以外の音など聞こえない。普通は。 バレンタイン前日。提督に渡すチョコの準備も終えて1名を除いて床に就く艦娘たち。 寝ていたから気付かない。いや,起きていても夜戦バカの声のせいでほとんど気付かない。 異様な足音が鎮守府内を響き渡っていたことに… …よく寝た。よし,今日も一日,がんばるか。 ……って,あれ??ここはどこだ?しかもなんで手錠が!!? どうして俺は監獄に閉じ込められてるんだ??おい憲兵よ,答えてくれ!! …Yeah?? いいわけねーだろ!こんなのヤーだよ! 「Hey!!テートクーー!!」 朝一番に起きたのは金剛。持ち前のハイテンションで提督の部屋の扉を開け, そして提督のところへダーーーイビーーーーーーング、ハーーーグ!!(Burning Love!!のあのノリで) ……しようとした。 が,いつも椅子に座っている提督がいない。そのまま椅子に激突,金剛自身も 頭を打ちつつ一回転。 「テーートクーーーーー!!グッモーーーニーーーーーング!!!」 提督がいつも仮眠に使っている部屋の方を向いて大声で叫ぶ金剛。 しかし返事はない。扉を開けても中にいない。 「テーートクーー??いないデスカーー!!」 それでも返事が返ってこない。 「うそ,んなばかな」 時津風もこの異常事態に気付き,大淀たちに話を通す。 全艦娘にこの事態の噂が行き渡り,会議が行われる。 結局,なんだかんだであの超ドスケb……スキンシップが過剰すぎる提督を探して, 助けることにしたのだった。 艦これRPG「どうして私が憲兵に!?」 ―知ってる。それ、この艦隊の挨拶でしょ?変わってるね。 ―えっと…提督、それ本当は挨拶じゃないですよね?ダメ、ですよね? シナリオ構築のヒント ○提督はどこにいるのでしょう? フック中には一切記述されていない「提督の居場所」。これについてはシナリオを 作る段階で任意に決定しても大丈夫です。しかし,「艦娘が探せそうな場所」にしましょう。 ○提督の居場所のヒントは何でしょう? 連れ去られる光景を,夜戦好きの軽巡(川内)は見たのでしょうか?見ているのであれば,彼女に ヒントを与える役を担ってもらうとよいでしょう。そうでないとしたら? 海域や町中を探し回るより他なさそうです。町中で目撃証言をいくつか集められるようにしましょう。 その目撃証言を追えば,自ずと提督のもとへと向かえるはずです。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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システム:艦これRPG シナリオ名:侍魂~コロネハイカラ沖海戦~ 本部から届いた書類を見て 執務室で提督は息を吐いた。 「この海域で姫さんか・・・」 海域がこの鎮守府に近いのも何かの縁か。 深海棲艦が艦娘とは対象的な負のエネルギーで動いているのなら 奴らの仮面を割るのは艦娘なのだ。 討伐司令が出たからには向かうしかない。 だけどこの海域は・・・ 『コロネハイカラ沖』 備考というか補足: PC1は軽巡『神通』推奨です。 艦隊の旗艦は神通にするようにしてください。 元ネタであるイベント海域は水雷戦隊ですが バランスを重視するようにしてください。 ボスである敵艦隊旗艦は『軽巡棲姫』です。 グラビティ→引力→縁 運動→エネルギー larva→仮面
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「ぱん☆ぱか☆ぱーん♪」は、『艦隊これくしょん -艦これ-』の関連楽曲。歌唱は愛宕演1。 基本情報 配信初出日 2017年8月23日 CD初出日 2017年8月23日 アーティスト 愛宕演1 発売元 FlyingDog 作詞 伊藤直樹 作曲 編曲 Guitar 城石真臣 Acoustic Guitar 塚田剛 Bass Kei Nakamura Drums 山内 "masshoi" 優 Piano 伊賀拓郎 Director 西辺誠 (FlyingDog) Sound Produced by WEST GROUND Mixed by 金井亮 (VICTOR STUDIO) Recording Studio VICTOR STUDIO Mixing Studio Mastering Engineer 内田孝弘 (FLAIR) ※初出CD準拠 収録CD 発売日 商品名 DiscNo. TrackNo. 楽曲名 歌唱 2017年8月23日 TVアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」キャラクターソング『艦娘乃歌 Vol.2』通常盤:VTCL-60425 - 2 「ぱん☆ぱか☆ぱーん♪」 愛宕演1 8 「ぱん☆ぱか☆ぱーん♪ Instrumental ver.」 - 動画 脚注 キャスト 演1:東山奈央